診療科のご案内

薬剤部

日本臨床腫瘍薬学会認定 外来がん治療認定薬剤師 藤本 泰輔

私はがん医療の専門家として、患者さん個々に合わせた、より患者さんの生活の質が保てる医療提供を行えるよう努めています。
患者さんは「がん」と診断されることで精神的苦痛を感じ、治療が始まれば加えて身体的・経済的な苦痛を感じます。医療従事者はそんな患者さんが少しでも前向きに治療に向かえるよう支える役割があります。薬剤師は患者さんとのコミュニケーションや薬剤適正使用の推進により副作用軽減、ポリファーマーシーの改善などに繋げ、少しでも楽に治療を行えるよう患者さんを支えることができる職種だと思います。
特に副作用軽減に関しては、支持療法によりがん治療の副作用を軽減することが可能であると多くの研究にて示されております。そこには患者さんが薬剤を適切に使うために薬剤師の存在が必須となってきます。
薬剤師として、がん治療の提案や支持療法薬の検討、薬物動態の予測による薬剤選択など薬に関する全てのことに関わり、患者さんに薬物療法が提供される前からその後まで評価と改善を繰り返し、患者さんが薬剤を使いこなすことで支持療法薬使用も含めた「がん薬物療法」とうまく寄り添えるよう、今後も患者さんを支えていこうと強く思っています。

日本病院薬剤師会認定 感染制御認定薬剤師 守田 侑真

感染制御認定薬剤師は、感染制御や抗菌薬適正使用に関して一定の知識と経験を証明する認定です。近年、抗菌薬に対する微生物の耐性化が急速に進んでおり、このまま何も対策を講じない場合、2050年には世界で1000万人が薬剤耐性菌により死亡すると想定されています。私たちは定期的に実施している環境ラウンドで感染症伝播を抑制し、毎日の抗菌薬使用モニタリングなどを通して感染症の患者様に対する抗菌薬の有効性、安全性を最大限に考慮した抗菌薬選択を支援しています。感染制御・抗菌薬適正使用は薬剤師による貢献が欠かせない分野です。

日本循環器学会認定 心不全療養指導士 入野 真紀

心不全療養指導士は、2021年度より開始された日本循環器学会における認定制度です。薬剤師に必要とされる役割は、心不全の発症・重症化予防に対する療養指導であり、特に服薬アドヒアランス向上に向けた取り組みを行っています。 心不全療養指導士になるには日本循環器学会への入会、e-ラーニング講習、症例報告、試験への合格が必要となりますが、当院では資格所得に向けたサポート体制が充実しています。

日本薬剤師研修センター認定 小児薬物療法認定薬剤師 久保 倫美

小児の薬物治療においては、投与量が成人とは異なり、患児個々の体重による投与量の設定や小児への適応等の確認が重要となります。
小児薬物療法認定薬剤師は医薬品に関わる専門的立場からチーム医療の一員として小児薬物治療に携わり、さらに患児とその保護者等に対しても安心して治療を受けられるよう寄り添っていくことを目標とし、日々努めています。

日本臨床腫瘍薬学会認定 外来がん治療専門薬剤師 橋本 竜

がん薬物療法での薬剤師の業務は、抗がん剤の適正使用に加え、患者様への服薬指導、有害事象の確認と支持療法の提案、治療方針への介入、他職種との情報共有など多岐に渡る役割を担っています。患者様が、安心してがん薬物治療を行なっていく上で、患者様の声をしっかり傾聴し、最適な支持療法の提案や治療方針への介入を行うことは非常に重要です。外来がん治療認定薬剤師としての力を最大限活かし、患者様に寄り添いながら、少しでも負担を軽減させ、最大限の治療効果になるような薬物療法を実行できるように日々努めています。

日本臨床腫瘍薬学会認定 外来がん治療認定薬剤師 風岡 真美

がん薬物療法は、入院での治療から外来での治療にシフトしてきています。 入院での治療の場合は、病棟薬剤師の活躍により、適切なサポートを提供できている病院が多いのですが、外来での治療では、まだまだ薬剤師が介入できている病院が少ないのが現状です。
外来診察後、治療を受けている間という限られた時間で、患者さんに寄り添い、副作用の確認や支持療法の提案など、患者さんに安心して治療を受けていただけるようサポートし、また、スタッフにも安全に治療を提供できるよう薬の専門家として力を発揮していくのが外来がん治療認定薬剤師の役割だと思っています。
私は中途採用の入職ですが、当院が、がん専門薬剤師研修施設となっていること、外来がん治療にも積極的に薬剤師が介入していることを知り、がん治療についてさらに専門性を高めていくにはよい環境だと思い、入職を決めました。
今までの自分の経験を生かし、さらにスキルアップを目指していきたいと考えています。

日本静脈経腸栄養学会認定 NST専門療法士 加藤 久美子

NSTでは、栄養状態の良くない患者さんに対し、適切な栄養療法を行うべく多職種で協力しより良い治療を提案していきます。
薬剤師は輸液や経腸栄養剤についての提案や、嚥下機能に問題がある場合の薬剤剤形の変更の提案などを行います。
NST専門療法士になるには、5年以上の実務経験、研修、試験に合格することなどが必要ですが、当院は資格取得のためのサポートもしてくれます。
現在は、NST加算取得に向けて準備を進めているところです。

栃木県糖尿病療養指導士認定機構認定 栃木県糖尿病療養指導士 鈴木 優子

糖尿病療養指導士の資格は様々な職種での取得が可能です。薬剤師の視点からは、使用している薬剤の特徴を患者に理解してもらうことで、薬物治療の効果を最大限に引き出すことを目指しています。当院では今までに糖尿病教室や糖尿病教育入院を行なってきました。医師だけでなく看護師、リハビリ、栄養士と連携して患者に関わります。

(公財)日本アンチ・ドーピング機構公認 スポーツファーマシスト 宮内 輝人

日本人のドーピング違反による出場停止やメダル剥奪といった事例は、海外選手と違って薬に対する知識や認識不足によるうっかりドーピングが多いとされています。薬剤師は薬のプロとして薬剤に精通し、定められる禁止薬物の使用を防止することが期待されます。認定には、基礎講習と実務講習を受講後し認定試験に合格する必要があります。禁止薬物は毎年更新されるため認定後も自己研鑽が必要です。

栃木県肝疾患コーディネーター 吉成 宏顕

肝疾患コーディネーターは、肝炎患者等が適切な医療や支援を受けられるように、医療機関、行政機関等の関係者間の橋渡しを行い、肝炎対策が円滑に行われる ようにすることを基本的な役割としています。
医療機関や企業等の所属する機関に応じて、肝炎ウイルス検査の受検推奨、検査陽性者を適切な治療へ導くためのアドバイス及び肝疾患患者やその家族の相談等を担っています。

BLS(Basic Life Support) Provider 宮内 輝人

BLS Providerとはアメリカ心臓協会が認定する一次救命処置認定者を意味し、傷病者に対し正しい心配蘇生を施す知識と技術を有する者を指します。救急車は到着まで約10分と言われており、その10分間に質の高い心肺蘇生行う事が救命に大きな差を生みます。協会認定の講師による実務講習受講後に行う実技試験と筆記試験の両方に合格し認定者となります。BLS Providerを取得すると、一つ上の二次救命処置認定であるACLS Providerの資格を取得することもできます。

日本臨床救急医学会認定 救急認定薬剤師  大矢 智則

救急認定薬剤師制度は救急医療の現場において最適な医療を提供すべく平成23年から実施されている認定制度です。
救命救急センターやER、ICU、CCUなどが活動の場となります。
重症の患者に対しハイリスク薬剤が多数使用されるなかで、より安心で安全な薬物療法の提供に向けて薬剤師の担う役割はとても大きいと感じております。
また、急性期においてダイナミックに変化していく患者状態、代謝排泄能の変動を的確に把握し医師を含めた多職種と治療について検討していく必要があります。

日本薬剤師研修センター 認定実務実習指導薬剤師 神坐 美弥子

認定実務実習指導薬剤師は、医療機関における実務実習を充実させるために教育ノウハウを研鑽した薬剤師に認められます。
認定を受けるには、少なくとも薬剤師実務経験が5年以上必要です。これに教育研修への参加の他、ワークショップに参加して、教育方法を学んで認定されます。
薬剤部では、部員の多くが認定実務実習指導薬剤師の認定を取得しており、教育体制の充実を図っています。

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