検査室
- ■ スタッフ
-
医師 1名
臨床検査技師 35名
受付事務 2名 - ■ 認定資格等取得状況
-
日本検査血液学会 認定骨髄検査技師 1名
日本検査血液学会 認定血液検査技師 1名
日本臨床検査同学院 二級臨床検査士(血液学)1名
日本臨床検査同学院 二級臨床検査士(免疫血清学)1名
日本臨床検査同学院 二級臨床検査士(免疫血清学)1名
日本臨床検査同学院 二級臨床検査士(細菌学)1名
日本臨床検査同学院 緊急検査士 5名
日本超音波医学会 認定超音波検査士(循環器)2名
日本超音波医学会 認定超音波検査士(消化器)3名
日本超音波医学会 認定超音波検査士(検診)1名
血管診療技師認定機構 血管診療技師 1名 - ■ 概要
-
臨床検査とは、病気・治療効果・経過を知るために、医師の指示に基づいて行われる検査です。
当院 検査室では、
① 精度管理の徹底
② 迅速性の向上
③ 知識の向上
④ 臨床医を含む医療従事者間相互の調和・協力体制
に努めています。
迅速で高品質な臨床検査データの提供を第一に考え、臨床検査技師の国家資格を有する技師が"科学的根拠に基づく医学検査 Evidence Based Medicine"の担い手として、迅速・正確をモットーに勤務しております。
業務内容
臨床検査は、人体から得られた検査材料をもとにして行う検体検査部門と、直接患者様に触れて生理機能を調べる生理検査部門の二つに大別されます。また、当院における救急体制にも協力し、緊急検査の24時間・365日対応に努めています。
1.採血、出血時間
2.検体検査 検査時間 約1時間(検査項目によっては、15分)
- 1)生化学検査
- 蛋白質検査、酵素活性検査、含窒素成分検査、脂質検査、電解質検査、微量元素検査、糖質関連検査、その他
- 2)免疫血清検査
- 感染症検査、ホルモン検査、その他
- 3)血液学検査
- 血球算定検査、形態学的検査、凝固・線溶検査、赤血球沈降速度、血液ガス検査、その他
- 4)一般検査
- 尿検査、便潜血検査、髄液検査、その他
- 5)輸血関連検査
- 交差適合試験、血液型検査、直接クームス試験、その他
3.細菌検査
4. 生理機能検査
- 1)循環器機能検査
-
検査時間 5~30分
心電図、マスター負荷心電図、トレッドミル負荷心電図、立位負荷心電図(ODテスト)、ホルター心電図、24時間血圧測定、PWV/ABI、皮膚灌流圧測定(SPP)、その他 - 2)超音波検査
-
検査時間 15分~30分(検査項目によっては、90分)
腹部、心臓、血管(下肢静脈・頸動脈)、乳腺、甲状腺、その他体表 - 3)聴力検査
-
検査時間15分~60分(検査項目によっては、60分以上)
標準純音聴力検査、ティンパノメトリー、耳小骨筋反射検査、標準語音聴力検査、 自記オージオメーター聴力検査、新生児聴力検査(AABR)、その他 - 4)脳波検査
- 検査時間 60~90分
- 5)神経生理検査
- 検査時間 30~120分
神経伝導速度、針筋電図、聴性脳幹反応検査、その他 - 6)肺機能検査
- 検査時間 10分~60分
肺活量、努力性肺活量、精密肺機能検査 - 7)骨密度測定(超音波法)
- 検査時間 5~10分
- 8)夜間睡眠時無呼吸検査
注)検査時間に待ち時間は含まれておりません。
検査を受ける方へ
ここでは、検査内容を簡潔にご説明します。 検査のことで何かご不明な点がございましたら、気軽に検査室スタッフにお尋ねください。
■ 生理機能検査
1.循環器機能検査
- 1)心電図
- 心臓の動きをみます。胸部と手・足首に電極を付け、心電図を計測します。身体に電気を流すわけではないので、痛みを感じることはありません。
- 2)マスター負荷心電図
- 数段の階段を最大3分間昇り降りし、その前後の心電図を計測していきます。
- 3)立位負荷心電図(ODテスト)
- 約10分起立していただき、起立前(安静時)、起立負荷、起立負荷後の心電図と血圧を計測します。
- 4)ホルター心電図
- 約24時間の心電図をとります。機械は、翌日の外す時間まで付けたままとなります。機械の取り扱いにご注意ください。
- 5)24時間血圧計
- 24時間の血圧を30分おきに自動で計測します。機械は、翌日の外す時間まで付けたままとなります。機械の取り扱いにご注意ください。腰のベルトは外しても構いません。
- 6)PWV/ABI
- 両腕、両足の血圧を測り、血管の硬さや詰まりをみます。
- 7)皮膚灌流圧測定(SPP)
- 毛細血管の状態をみます。
2.超音波検査
超音波によって、身体内のさまざまな臓器をみます。身体に影響をおよぼすことはありませんので、ご安心ください。
- 1)腹部
- 腹部内の臓器の形態や腫瘤の有無等をみます。
- 2)心臓
- 心臓の形態や動きをみます。
- 3)血管(下肢静脈・頸動脈)
- 血栓の有無や程度をみます。
- 4)乳腺
- 乳房の病変や腫瘤の有無をみます。女性スタッフが行います。
- 5)甲状腺
- 甲状腺の形態や腫瘤の有無をみます。
3.聴力検査
- 1)標準純音聴力検査
- 耳の聞こえ具合を調べる検査です。
- 2)ティンパノメトリー聴力検査
- 鼓膜の動き方をみる検査です。
- 3)耳小骨筋反射
- 耳小骨筋の収縮をみる検査です。
- 4)標準語音聴力検査
- 言葉の聞き取りをみる検査です。
4.脳波検査
頭に電極を付け、脳波を計測します。主に脳の活動状態をみます。
5.神経生理検査
- 1)神経伝導速度
- 神経の伝わる速さをみます。神経を電気刺激するのでピリッとします。
- 2)針筋電図
- 筋肉の働きをみます。筋肉に針を刺すので、痛みを伴います。
6.肺機能検査
息を大きく吸ったり吐いたりする検査で、主に肺の大きさや働きをみます。
7.骨密度測定
超音波によって、骨の密度を測ります。
8.夜間睡眠時無呼吸検査
睡眠中の呼吸状態をみます。
■ 検体検査(血液検査)
生化学検査
検査項目 | 別称 | 検査目的 |
---|---|---|
TP | 総蛋白 | 血中の総蛋白量やアルブミン量は、栄養状態や腎・肝機能の異常の判定や診断に使います。 |
ALB | アルブミン | 血中の総蛋白量やアルブミン量は、栄養状態や腎・肝機能の異常の判定や診断に使います。 |
A/G | アルブミン グロブリン |
アルブミンとグロブリンの比率を調べます。 |
T-Bil | 総ビリルビン | 胆石・肝疾患・溶血性黄疸などにより高くなります。 |
D-Bil | 直接ビリルビン | 胆石・肝疾患・溶血性黄疸などにより高くなります。 |
TC | 総コレステロール | 多すぎると動脈硬化の原因となります。 |
TG | 中性脂肪 | 多すぎると肥満・脂肪肝の原因となります。 |
HDL-C | HDLコレステロール | 動脈硬化を防ぎます。 |
LDL-C | LDLコレステロール | 動脈硬化を引き起こす危険因子となります。 |
ALP | アルカリフォスファターゼ | いろいろな疾患で高値になります。 |
AST | GOT | 肝細胞が破壊されると血液中に多く排出されます。 |
LDH | 乳酸脱水素酵素 | いろいろな疾患で高値になります。 |
Ch-E | コリンエステラーゼ | 肝炎・肝硬変・脂肪肝・糖尿病などの指標になります。 |
LAP | ロイシンアミノペプチダー | 肝・胆道系疾患の診断・経過観察に使います。 |
γ-GTP | ガンマGTP | 肝臓に異常があるとき(特にアルコール性肝炎)上昇します。 |
CK | クレアチンキナーゼ | 心筋・骨格筋に異常がないかを調べます。 |
AMY | アミラーゼ | 主にすい臓・唾液腺から分泌される酵素です。 |
UN | 尿素窒素 | 腎臓の機能を調べます。 |
Cre | クレアチニン | 腎臓の機能を調べます。 |
UA | 尿酸 | 尿酸値が高くなると痛風の原因になります。 |
Na/K/Cl | ナトリウム/カリウム/クロール | 腎臓の働きやホルモンバランスを調べます。 |
Ca | カルシウム | 腎臓の働きやホルモンバランスを調べます。 |
IP | 無機リン | 内分泌・骨代謝異常を調べます。 |
Fe | 血清鉄 | 不足すると貧血を起こすことがあります。 |
Glu | 血糖 | 血液中のブドウ糖の濃度です。 |
HbA1c | グリコヘモグロビンA1c | 過去1~2か月前の血糖の状態を調べます。 |
NH3 | アンモニア | 肝機能の重症度を推測したりします。 |
CRP | C反応性蛋白 | 急性の炎症性疾患で高くなります。 |
血液学検査
検査項目 | 別称 | 検査目的 |
---|---|---|
WBC | 白血球 | 炎症・感染などで高くなります。 |
RBC | 赤血球 | 血液の主要な成分です。 |
Hb | ヘモグロビン | 貧血の診断に有用です。 |
Ht | ヘマトクリット | 赤血球の役割を調べます。 |
Plt | 血小板 | 出血性素因のある病気や血液の病気がわかります。 |
出血時間 | 耳たぶに少し傷をつけて、血が止まるまでの時間を計測します。 |
感染症検査
検査項目 | 別称 | 検査目的 |
---|---|---|
HBsAg | HBs抗原 | B型肝炎ウイルス感染の有無を調べます。 |
HBsAb | HBs抗体 | B型肝炎ウイルスに以前感染したかどうかを調べます。 |
HCVAb | HCV抗体 | C型肝炎ウイルス感染の有無を調べます。 |
TPHA | 梅毒特異抗体検出 | 梅毒感染の有無を調べます。 |
RPR | 梅毒血清反応 | 梅毒感染の有無を調べます。 |
注)病気の診断は血液検査だけでなく、問診・触診・画像診断など多くの検査から総合的に診断されます。
検査結果については主治医とご相談ください。