診療科のご案内

栄養サポートチーム NST

栄養サポートチーム NSTとは

栄養サポートチーム NSTは、Nutrition Support Teamの略称です。

栄養状態がすぐれない、または、栄養状態が悪くなるリスクがある患者様に医師・歯科医師・管理栄養士・薬剤師・看護師・リハビリ室スタッフなどが集まり、それぞれの知識や力を合わせて、よりよい栄養の取り方を考えるチームです。
また、国際医療福祉大学病院は、日本臨床栄養代謝学会より「NST稼働認定施設」、ならびに「栄養サポートチーム(NST)専門療法士認定教育施設」の認定を受けています。

日本臨床栄養代謝学会指導医よりご挨拶

当院は49の専門診療科を有する総合病院です。408床のうち重症患者が占める割合も多く、栄養サポートが重要な役割を担っています。
栄養は人間が生活していく上での欠かせないものであり、疾病の治療においても同様です。いくら適切な投薬や処置が行われたとしても、最終的に治癒に至るか否かは患者様の組織修復力があるかどうかにかかります。その自己修復力の根幹を成すのが栄養です。言い換えれば、栄養は専門診療と両輪となる疾病治療の重要な軸なのです。

患者様の抱える疾患や病態、状況により、適切な栄養投与の形態や必要な栄養量や栄養素の割合は変わってきます。私たちNSTは各専門診療科と協議のうえ適切な栄養投与を提案し実践しています。また、栄養投与形態についてはチーム内で分科した摂食嚥下チームやリハビリテーション科、褥瘡委員会や緩和チームとの連携により絶えず状況変化に合わせて計画を変更しています。このように、当院のNSTは多職種がそれぞれの知識経験専門性を活かして、患者様個別に計画を協議実践する、テーラーメイド医療とチーム医療実践のトップランナーです。
近年では、入院中の栄養管理だけでなく退院後の在宅の栄養状態維持を目的として、栄養科と連携のうえ退院時に在宅で実行可能な栄養投与形態について議論し退院時栄養指導につなげています。
今後も病院の理念である「生涯にわたって地域住民の健康を支える病院であること」の実践のため、栄養面でのサポートを行ってまいります。

日本臨床栄養代謝学会指導医
病院長
消化器・乳腺外科上席部長
国際医療福祉大学 医学部教授

鈴木 裕

活動内容

  • 栄養スクリーニングの検討(週2回)
  • カンファレンス・ラウンド(週2回)
  • NST委員会(1回/月)
  • NST委員会主催勉強会
  • NST専門療法士認定制度臨床実施修練(2回/年程度)

NSTの構成メンバー

医師、歯科医師、管理栄養士、薬剤師、看護師、理学療法士、言語聴覚士、歯科衛生士、病棟リンクナースで活動しています。

日本栄養代謝学会認定 NST専門療法士認定制度臨床実施修練に関して

国際医療福祉大学病院は日本臨床栄養代謝学会NST専門療法士実地修練認定施設として、毎年1~2回、NST実地修練を開催しています。
同修練の実施スケジュールについては、ホームページ上でご案内して参ります。