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循環器内科

循環器内科・心臓外科合同抄読会 平成26年2月

平成26年2月26日(担当:柘植)

Long-term outcomes after elective isolated mechanical aortic valve replacement in young adults J Thorac Cardiovasc Surg 2013;1-6
65歳未満の患者に機械弁で、待機的にAVRのみを行った症例の長期成績の検討。
1997年~2006年にモントリオールの1施設でAVRが行われた65歳未満の全患者から、緊急症例や、複合手術症例、過去に心臓外科手術を受けた患者が除外され、解析対象は450人。
30日死亡率は1.1%(MI2例、心内膜炎1例、不整脈1例、大量出血1例)。術後後期の死亡は13%(バルブ関連死が53%、心原性17%、非心原性30%)。長期生存率は、1年98%、5年95%、10年87%で、年齢性別調整したケベック州の住人の生存率(1年99.6%、5年97.6%、10年94.2%)と比較して低い結果となった。また、37人でバルブ機能不全がおき、26人で再弁置換が行われた。
<まとめ>一般住民と比較して、長期生命予後は不良で、死因は心臓死かバルブ関連死が多かった。確率は低いが、機械弁でも再弁置換を要する弁機能不全のリスクはあり、再手術のリスクや抗凝固療法関連のリスクを考慮したうえで機械弁を選択する必要がある。