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循環器内科

循環器内科・心臓外科合同抄読会 平成24年6月

平成24年6月12日(担当:柘植)

Prediction of asymptomatic abdominal aortic aneurysm expansion by means of rate of variation of C-reactive protein plasma levels.
Journal of Vascular Surgery Vol. 56, Issue 1, Pages 45-52
無症候性の腹部大動脈瘤患者435人について、1)瘤径と血漿hs-CRP値の関係、2)瘤の拡大速度とhs-CRP値の変化の関係について検討。
瘤径と血漿hs-CRP値とは相関するが、瘤径と年齢・喫煙の有無などは関連がない。また、瘤の拡大速度と関連があるのは初期径とhs-CRP値の変化率であり、高血圧の有無や初期のhs-CRP値とは関連なし。以上からhs-CRP値は、腹部大動脈瘤の進行と拡大速度のマーカーとして利用できる可能性があると言えます。

平成24年6月5日(担当:武田)

Evaluation of the Second Generation of a Bioresorbable Everolimus Drug-Eluting Vascular Scaffold for Treatment of De Novo Coronary Artery Stenosis: Six-Month Clinical and Imaging Outcomes
Circulation. 2010;122:2301-2312.
改良型生体吸収性エベロリムス溶出性スキャフォルド(BVS)の6ヶ月後の臨床成績がABSORB試験のcohortBとして発表されました。45例にBVSを留置し、6ヶ月後の冠動脈造影では1例のみがステント端に再狭窄を来し(再狭窄率2.4%)ました。IVUSとOCTを用いた解析では、初期型BVSで問題となった慢性期のリコイルは解消され、血管内腔も十分に維持されていました。改良型BVSは冠動脈非複雑病変は現状のDESと匹敵する成績と安全性が得られました。