診療科のご案内

小児科

医療関係者の皆様へ(令和2年)

5年間お世話になりました。小児科部長 門田 行史

11月末をもちまして退職となり、派遣病院元である自治医科大学小児科学へ異動となります。当面は発達外来を継続させていただき、少しでも地域医療に貢献できるよう尽力致します。大変お世話になりました。引き続きどうぞよろしくお願いいたします。

研修医の声㉛

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(令和2年12月)

国際医療福祉大学病院 臨床研修医 1年目 金谷 正樹

自分が小児科を回らせていただいたのは、やっと医師らしいことが出来るようになったと思い込み驕っていた12月のことでした。
患児たちを診させて頂いてからその偽りの自信は粉々に砕かれました。まず血管が細くて採血ができない。安全を確保して身体診察ができない。成人とは全く違うがゆえに鑑別が挙げられない。できない尽くしでした。
そんな自分に粘り強く知識も手技も教えてくださった小児科の先生方には感謝しても感謝しきれません。自分の物覚えの悪さが申し訳なくてしかたなかったです。
自分は小児科以外が志望ですが、今回の研修は貴重な財産となりました。小さな生命たちをケアしていく仕事のやりがいも感じることができました。
重ね重ね、ありがとうございました。

*本当はクリスマスにサンタコスプレで回診できればと思いましたが、さすがにコロナ禍にドンキで買った異物を病棟に持ち込むのはどうかと思ったことと、当日あったCPCの準備で忙しかったため諦めることとなりました。感想文には写真を添付しておきます。

研修医の声㉚

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(令和2年11月)

国際医療福祉大学病院 臨床研修医 1年目 西島 大二郎

小児科
11月、木枯らしが身にこたえる季節に小児科をローテーションさせて頂きました。国際医療福祉大学病院臨床研修医西島大二郎です。大人での採血にやっと自身がついてきた時期でしたが、その自信は小児科ローテーション中にすべて失うことになりました。
上級医の先生方は何度も丁寧に小児採血の骨について教えて下さり、あらゆる角度からアドバイスをして下さいました。
何度も何度も失敗し、その度に上級医の先生方に採血をやり直していただく毎日。
終わり良ければ全てよし、そう思い小児科ローテーション最終日に採血を成功させようと当直に入りました。
ルート確保の必要のある子供が二人来ました。
僕は、どちらのルートも取り損ねました。
2週間、ありがとうございました。

NICU
エコーも上手く当てられず、アセスメントも十分に出来ない状態でした。しかしNICUの先生が、エコーの当て方・アセスメントの仕方を自分の頭で考え身に着けられるように、何時間も付き合ってくださいました。大人でも応用できるように大人での場合についても併せてお話ししてくださいました。この経験を忘れず、別の科の診療にもあたりたいと思います。2週間ありがとうございました。

研修医の声㉙

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(令和2年10月)

国際医療福祉大学病院 臨床研修医2年目 近藤 友也

臨床研修医2年目の近藤です。10月から1ヵ月間小児科を回らせていただきました。
小児科では気管支炎、喘息、川崎病などの疾患から脳性麻痺のレスパイト入院など様々な症例を経験しました。脳性麻痺のレスパイト入院では成人と異なり伝の心などを使用しての意思疎通も図れないため、日々の変化をとらえるのが困難でした。しかしながら、小児科の先生をはじめ病棟のスタッフの方々は一人一人の好み、機嫌、表情を把握しており医療としての知識だけでなく、回診や診察一つ一つの技法を学ばせていただきました。また、患者様の御家族からも自宅での様子などを聞き、小児科は患者本人のみならず社会的な背景も重要な科であると実感しました。
1ヵ月と短い期間ではありましたが、御多忙中にも関わらず丁寧なご指導をしていただき誠にありがとうございました。

研修医の声㉘

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(令和2年10月)

国際医療福祉大学三田病院 臨床研修医1年目 茨木 智子

10月に1ヶ月間小児科にて研修をさせていただいた国際医療福祉大学三田病院臨床研修医1年目の茨木智子です。1カ月前、はじめての土地でいつもと違う環境での研修をさせていただくということで、緊張と不安の中、この那須の土地に来たことを昨日のことのように思い出しました。しかし、そんな思いを持ったのも一瞬のことで、あっという間に不安は消え去り、思い返すと充実した日々の思い出しかありません。それもすべては小児科の先生方やスタッフの皆様のおかげです。わからないことや不安なことを質問しやすい環境を作ってくださり、実際に採血や救急外来で問診をするときに優しく丁寧に指導をしてくださりました。
このような素晴らしい環境で研修をさせていただき、子どもたちの医療に微力ではございますが携われたことを心から嬉しく思います。ここでの経験を活かして、残りの研修生活も日々研鑽し、また戻ってきたいと思いますので、その際は何卒よろしくお願いします。
最後になりしたが、多くの指導をしてくださった先生方やスタッフの皆様にお礼申し上げます。本当にありがとうございました。

研修医の声㉗

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(令和2年10月)

国際医療福祉大学病院 臨床研修医1年目 篠原 拓実

小児科 臨床研修を終えて。

ほんのりミルクの匂いのするNICU病棟を回診。
ここではすべてがミニサイズ。ベッドから聴診器。採血管も小指の先程の大きさである。
把握反射で握られる人差し指。2kgちょっとの体から振り絞った力には生命の神秘さを感じ、これからこの凹凸のない小さな手のひらでどんな未来を開拓していくのだろうと余韻に浸った。
先月は産婦人科をローテーションし、経膣分娩、カイザーと多くの出産に立ち会った。
産科からのNICU研修の流れは一連の周産期の知識の定着と、臨床現場における重要ポイントを母体、新生児、双方の点から学ぶことができ、実りある実習プログラムとなった。
新生児への医療行為に際しては、成人と異なる点が多く慣れるまで時間を要した。出産立ち合いにおける蘇生法。バイタル、採血データ等の基準指標が大きく違うこと。ヒールカットでの採血、8Frでの導尿など、慣れない手技も多かった。特に、出産立ち合いでの新生児蘇生は緊張が張り詰めるなかで、先生方の指導の下スムーズに行えるように多くの症例を経験させて頂き大変勉強になった。
日に日に、呼吸をするのが上手に、ミルクを飲むのがスムーズになっていく姿を1か月にわたり、隣で見届けることができ幸せな時間だった。

多くの指導をしてくださった小児科の先生方、看護師さん方ありがとうございました。

学会発表 若江恵三先生が発表します。

第151回日本小児科学会栃木県地方会
演題:急性呼吸不全の再発予防から見る重症心身障害児に対する在宅非侵襲的陽圧療法の有用性検証
日時:2020年11月8日 午前10時
会場:自治医科大学 教育・研究棟 1階講堂

小児科部長・門田行史の講演です。

2020年10月7日 群馬県 子どもの発達を考える会
ADHDの病態研究 - 行動療法と薬効脳機能研究-

論文 若江恵三先生の在宅非侵襲的陽圧療法効果検証に関する論文です。

若江恵三、門田行史、井上俊、小太刀豪、俣野美雪、郡司勇治、山形崇倫、急性呼吸不全の再発予防から見る重症心身障害児に対する在宅非侵襲的陽圧療法の有用性検証(2020年10月、小児科臨床受理)

国際医療福祉大学病院の小児科で働き始めて半年程度が経過しました。現状、大変な時ではありますが、日々精進しております。さて、今回、重症心身障害児に対して呼吸不全の予防目的に在宅非侵襲的陽圧療法を導入した症例について論文を投稿しました。論文作成では、上級医の先生方のご指導により作成し、投稿をすることができました。今回の経験を今後にも活かし、さらにステップアップをしていきます。さらに、同様な症例があれば、在宅非侵襲的陽圧療法の有用性を今後も確かめたいと考えています。

研修医の声㉖

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(令和2年9月)

国際医療福祉大学病院 臨床研修医1年目 高木 邦康

臨床研修医1年目の高木邦康です。9月の1ヵ月間小児科で研修させて頂きました。小児科研修が始まる前は、慣れていない子供の診察や検査をすることに不安を覚えていました。しかし、研修が始まると小児科の先生方が優しく、一から小児科診療について教えてくださり、次第に不安も減っていき、まだまだではありますが、段々と診察や検査が出来るようになっていきました。
研修1ヵ月の中で特に記憶に残っているのはある先生が「小児科はどこまでも子供第一で考える科だから。」とおっしゃっていたことです。時には直接患児との意思疎通が出来ない小児科でも、そういった姿勢で診療に臨む先生方を見てとても感銘を受けました。このような姿勢は小児科だけではなく、医師としてどこの科に行っても重要になることだと思います。それを医師になって早めの時点で学べてよかったです。
最後に、先生方だけではなく看護師さんや他のスタッフの方々の協力があってとても充実した1ヵ月になりました。ありがとうございました。

高木 邦康 臨床研修医

研修医の声㉕

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(令和2年9月)

国際医療福祉大学病院 臨床研修医1年 長谷川 大

9月に小児科で勉強させていただいた、研修医1年目長谷川です。
働き始めてもう半年、目の前のことで精一杯だったのが将来のことも考えて少し不安に思うこともあったこの時期の小児科は他の科との違いに苦戦しました。 大人と異なる採血の方法やうまくできない問診、本人以外にも親御さんへの問診や対応、泣いてしま子供への診察方法、第一印象の重要性、放射線を使う検査をなるべく行わずに病気を推察していくことなど多くのことを体験し、時には打ちのめされました。
パソコンでカルテを打ち込んでいるだけで通りかかったお母さんと散歩中の子に泣かれたときもありました。しかし、その子の退院の時に笑顔とまではいかずとも手を振ってもらえたのはうれしかったです。(早くバイバイしたかっただけかもしれませんが)
また血ガスの読み方、エコーの使いかた、鑑別診断のより広く掘り深い広げ方など成人を診察する場合でも応用できる技術もたくさん学ばせていただきました。 最後になりますが小児科・NICUの先生方はもちろん病棟や外来のスタッフの皆さん本当にお世話になりました。ありがとうございました。

研修医の声㉔

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(令和2年8月)

国際医療福祉大学病院 臨床研修医1年 望月 伸浩

暑さの残る秋風の月、蝉の声を遮るように赤子の声が響き渡る。夜間帯の救急外来が落ち着き、日中の疲れが込み上げてきたあたりの出来事だった。泣き噦る子、困惑する母、慣れない乳飲み子の診察に、ぎこちなく手を動かす研修医。那須の心地よい夏の涼しさとは裏腹に、汗ばむような緊張感が真夜中の診察室に立ちこめていた。
こんにちは、研修医1年目の望月です。慣れない小児の診察、NICU管理の一端に触れるなど、思い起こすと様々なことがありました。この文章に筆を走らせている今も、ここの小児科でしか得られなかったであろう無二の経験を噛みしめているところです。将来、小児科になる如何を問わず、小さな命に助け舟を出せる医師になるために、この1ヶ月を糧にしていきたいです。

小児科部長・門田行史の講演です。

2020年9月15日(火)栃木県下野市 保健福祉センターきらら館
こばと園主催 発達障がい講演会
「脳科学に学ぶ発達障がい」~子どもの成長を見つめて~

論文 NICUの俣野医師と、小児外科の先生方とのコラボ論文です。
小児外科の斎藤先生、福井先生、渕本先生ありがとうございます。

Saito T, Matano M, Kodachi T, Fukui K, Monden Y, Fuchimoto Y.
Pulmonary abscess in an infant treated with ultrasound-guided drainage. Journal of Pediatric Surgery Case Reports 60, 2020 (Saito & Matano; first equally contributed)

研修医の声㉑㉒㉓

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(令和2年7月)

国際医療福祉大学病院 臨床研修医2年 岡本 朗良

臨床研修医2年目の岡本です。1か月間の研修で学んだことは数えきれないほどありますが、特に思い出に残っているのは、こどもたちにほんのちょっとでも笑いかけてもらった時の嬉しさです。私たちが患者様にできることは限られており、治っていく過程や普段の生活を手助けすることしかできませんが、それでも徐々に元気になっていく姿を見たり、毎日変わらず過ごしている中でもふと笑顔の瞬間に出会えたりしたとき、とても魅力的な科だなと感じました。子どもたちやご家族、指導医の先生方を始め、温かいスタッフの皆様にお世話になり、とても充実した1か月を過ごすことができました。この場をお借りして心より感謝申し上げます。

国際医療福祉大学病院 臨床研修医1年目 小池 隆史

はじめまして、医者の卵からかえってまだ4か月目の臨床研修医小池です。
今回小児科・NICUを2週ずつ回らせていただきました。
小児科・NICUは、まだコミュニケーションがうまく取れない年齢の子たちを多く診るため、両親からの病歴聴取と診察・検査が大切な科です。さらに我が子を心配する両親からの信頼も欠かせないため、そこにも医者としての技術や知識が必要です。
そんな責任重大な役割の多い科で、まだ首が座って間もない僕ら臨床研修医に何ができるだろう、何もさせてもらえずに終わってしまうんじゃないだろうかと最初は不安でいっぱいでした。
しかし、先生たちは採血や診察のやり方を1から丁寧に教えてくださり、わからないことやできないことに対してはできるようになるまで何度もヒントをくれたりチャレンジさせてくださいました。最終的には、問診や診察、検査手技、両親へのICからカルテ記載まで1人でもある程度できるように指導してくださり、自分自身でも成長を実感することができました。
何より嬉しかったのは、小児科・NICUという医療チームに自分もしっかり参加させてもらい貢献させてもらえたことです。
1か月という短い期間でしたが、ここで学んだ知識や技術をもっと高いレベルに昇華できるようこれからもがんばろう、そう思える充実した研修を過ごさせてくださった小児科NICUの先生方や医療スタッフの方々に感謝しています。ありがとうございました。

国際医療福祉大学病院 臨床研修医1年目 藤川 鳳声

お初にお目にかかります。臨床研修医1年目の藤川鳳声と申します。
4月に入職し、職場に慣れてきた7月に小児科を回らせていただきました。
小児科の直前に産婦人科を回っていたのでNICUでは妊娠・出産からみていた赤ちゃんの診察や採血をして日に日に状態が良くなって退院していく様子を間近でみて感動しました。
小児科では、日々の中で子供たちと触れ合い、こちらが逆に元気をもらえました。採血や投薬も成人とは異なる点が多く、うまくいかないことも多々ありました。ですが、先生方の手厚い指導もあり少しずつできることが増えていき日に日に充実感を感じることができました。
また、小児科の救急外来では子供を心配する親御さんの不安を取り除くこと、9割以上は軽傷だが数少ない重症患者を見逃さないことが大事ということを教えていただきました。軽傷と思われるような患者の中にも隠れた重症患者がいるかもしれないということを改めて認識する機会となりました。これは、成人にも通ずるところがあると思うので、今後の医師としての勤務においてもこの言葉を忘れずに頑張っていきたいと思います。
最後になりますが、お忙しい中でも丁寧に指導してくださった先生方ならびに小児科・NICUのスタッフの皆さんに心から感謝申し上げます。ありがとうございました。

小児科部長・門田行史がラウンドテーブルを企画しました。

日本赤ちゃん学会第20回学術学会
9月20日 13時40分から15時10分
ラウンドテーブル3  (オンライン)
With コロナ時代の挑戦 -親子相互交流療法(PCIT)の実践-」
企画者・座長:門田 行史(自治医科大学小児科学・国際医療福祉大学病院)

http://www.congre.co.jp/akachan2020/program/index.html

発達障がいへの遠隔療育の実践について、各スペシャリストを招いて発表いたします。
親子相互交流療法Parent-Child Interaction Therapy(PCIT)は、遊戯療法と行動療法に基づいた心理療法です。子どものこころや行動の問題や育児に悩む親(養育者)に対し、親子の相互交流を深め、その質を高めることによって回復に向かうよう働きかける、エビデンスのある治療です。インターネットとの親和性が高く、欧米では家と施設を結ぶオンライン治療が進んでいます。本プログラムでは、本邦における実践、研究について紹介します。 詳しくは↓をアクセスしてください

http://pcit-japan.com/

研修医の声⑳

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(令和2年6月)

小児科研修を終えて(令和2年6月)
臨床研修医1年目 中村 亮太朗

令和2年6月から1ヶ月間、小児科で研修をさせていただきました。
臨床研修医としてもまだまだ未熟でしたが、とても良い研修を行えたので、感謝申し上げるとともにご報告いたします。
小児科の研修では、採血やルート確保といった手技に加え、夜間当直での救急初期対応など多くのことを学ばせて頂きました。手技を行う際には、必ず上級医の先生について頂き、手技後には必ずフィードバックをして頂けたので、一回一回の手技で成長を感じることができ、小児科の研修を修了する頃には、自信を持って行うことが出来るようになりました。 NICUの研修では、心エコーを行わせて頂き、苦手意識のあったエコーも克服することが出来ました。
多くの手技、問診と診察からオーダーまで行うことが出来るようになれたのも、親切に対応してくださった先生方、病棟スタッフさんのお陰です。大変ありがとうございました。

研修医の声⑲

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(令和2年5~6月)

臨床研修一年目の具雄書です。
今回、3つ目の診療科として小児科を回らせていただきました。
小児科ではNICUと小児病棟にそれぞれ2週間ずつ、関わらせていただくことができました。NICUでは新生児の診察から始まり、エコーやレントゲンなどにおける、新生児に特徴的な所見の見方などを先生方はじめスッタッフの方々にご教授していただき大変勉強になりました。小児病棟では様々な小児特有の疾患について勉強させていただきました。特に発達外来では脳機能の研究に関する話や対処療法としてのAnger Managementなど、学生の頃では学ぶことができなかった深さでの、臨床と研究に関する話をお聞きすることができ大変勉強になりました。 最後に、お忙しい中、一か月間にわたり丁寧に指導してくださった先生方並びに小児科・NICUのスタッフの皆様に心より感謝申し上げます。

論文 小倉一輝先生のITB療法と介護負担に関する論文がアクセプトされました。

小倉一輝、若林慶、上田清史、門田行史, 重症心身障害児の介護負担に対しバクロフェン髄注療法が有用であった1例 ―介護負担尺度を用いた検討―, JOURNAL OF CLINICAL REHABILITATION(2020年5月受理)

研修医の声⑱

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(令和2年4~5月)

国際医療福祉大学病院 臨床研修医2年 川田泰輔

臨床研修2年目となる最初の2ヶ月間を当院小児科で研修させて戴きました、当院研修医2年目の川田泰輔と申します。
臨床研修1年目では成人の内科を中心に研修させて戴いて来た身、小児科という国家試験以降頭から消えかけていた診療科で研修する事に当初は不安で一杯でした。
実際に回り始めた4月の上旬では、無力感と申し訳なさで一杯でした。
急性胃腸炎、気管支喘息発作、熱性痙攣、てんかん発作──小児科では珍しくない患者様達ですが、未経験の私にとってはそれすらもどう対応すれば良いのか、と固まってしまう場面が多いものでした。
小児に対する診察、お父様、お母様への接し方も難儀しました。また、採血や点滴ルート確保の機会を頂いたのにも関わらず、失敗を重ねてしまいお子様、そして親の皆様にも多大なご迷惑をお掛けしてしまいました。LEDライトを用いたり、針の角度の付け方など、成人との違いには非常に苦労しました。
そんな病棟の置物に等しい生活を送っていきましたが、上級医の先生方は辛抱強く私に多くの事を教えて戴きました。小児における輸液量、ガイドライン、外来患者の主訴から導かれるcritical or commonな疾患の鑑別といった論理的な部分は勿論、採血のテクニックといった手技の面でも色々ご教示戴きました。
その熱意に応えたいと私も勉学に励み、採血・ルート確保に挑戦し続けました。手技に関しては上級医の先生方は勿論、外来・病棟の看護士の皆様からも何度も助言を戴き、段々と成功の経験をする事が出来るようになりました。皆様には感謝してもしきれません。
2か月目の終盤では何よりも”未知の領域”ゆえに忌避していた小児の診察に抵抗がなくなりました。今では当直時の外来では、先生方のご指導の下、検査結果が出た後のアセスメントまで1人で任せていただく経験もさせて戴いています。
また、つらそうにしていた子供達が回復し、笑顔で手を振り退院していく姿は、私も救われている感覚を成人の診察時以上に抱きました。この感覚は小児科を研修しない限り得られる事は無いでしょう。
臨床研修医の先生方には当科を研修するか、2年目にも研修しようか、と悩んでいる方が少なからずいるでしょう。成人と異なる小児とはどんなものか触れる良い機会(2年目に研修するとその違いがより理解できるかと思います)ですし、先生方のご指導で論理性のある思考回路が出来上がると思います。語りたい事は書ききれない程ありますので、他の先生方の経験談もご参照ください。
最後に、2か月間という、自分にとっては長いようで短かった期間ですが、継続して私にご指導くださった小児科の先生方、小児病棟・外来での仕様・手技をご指導くださった看護士の方々をはじめ、小児科スタッフの皆様に御礼申し上げます。今後も小児科当直等でお世話になる事もあるかと思いますが、その際はよろしくお願いいたします。

研修医の声⑰

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(令和2年5月)

臨床臨床医1年目の岡本です。
今回、二つ目の診療科として小児科を回らせていただきました。二か月目といえど、まだまだ右も左もわからない状態でした。小児・NICUは循環を始めとする病態、治療薬の選択からケア上のポイントなど成人とは大きく異なる点が数多くあります。医者として未熟な私は自分自身の知識不足を感じていたので、小児科での研修というものは不安だらけでした。実際に、一か月間の小児科での研修は新しい学びの連続でした。
前半の二週間はNICUでの研修でした。研修1日目から双胎児の帝王切開の立ち合いから始まり、新生児の蘇生法について実際の臨床現場で学ぶことができました。私が回らせていただいた二週間は直近でも例を見ない慌ただしい二週間で、ICUの特性上、緊急性の高い呼吸・循環管理を求められることが多く、めまぐるしく動くバイタルを柔軟に対応する上級医の皆様からたくさんの手技・知識を教えていただきました。後半の二週間は、小児チームでした。学生として勉強していたころ、参考書の中でしか会うことのできなかった希少疾患について臨床の立場から学ぶことができました。また、実際に病棟とは全く異なる知識や技術が必要である外来についても、実際に見学だけでなく体験させていただくことができ、今後の自分自身の医者人生において貴重でかけがえのない体験をさせていただきました。
こうして一か月を終えた今思うことは、本当にあっという間だったなということです。また、同時に最初に感じていた不安は一か月の間はほとんど感じることがなく終えることができました。それはひとえに、熱心にかつ支持的に教育してくださった上級医の皆さんのおかげだと思っています。新型コロナという未曾有の経験の中で得た今回の知識・手技は今後の臨床において間違いなく役に立つものだと確信しております。最後に、今回一か月を通して私を教育・サポートしていただいた小児科の上級医の皆様、医療従事者の皆様に感謝申し上げます。

研修医の声⑯

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(令和2年5月)
臨床研修医 1年

小児科ローテを終えて
国際医療福祉大学病院 渡邉直貴

初めまして。臨床研修医1年目の渡邉直貴と申します。
4月に入職し、2か月目のローテで小児科を回らせていただきました。
小児科では、日々の診察の中でかわいい子供たちと触れ合い元気をもらえることが大きな魅力でした。手技や治療も成人とは異なる点が多く、うまくいかないことも多々ありましたが、1か月という時間の中で少しずつできることが増えていくことに充実感を感じることができました。
また、当直中に小児科の救急外来で9割以上は軽傷だが数少ない重症患者を見逃さないことが大事ということを教えていただき、軽傷と思われるような患者の中にも隠れた重症患者がいるかもしれないということを改めて認識する機会となりました。これは、成人にも通ずるところがあると思うので、今後の医師としての勤務においてもこの言葉を忘れずに頑張っていきたいと思います。
最後になりますが、お忙しい中でも丁寧に指導してくださった先生方ならびに小児科・NICUのスタッフの皆さんに心から感謝申し上げます。ありがとうございました。

研修医の声⑮

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(令和2年4月)
臨床研修医 1年

小児科が初のローテート
国際医療福祉大学病院 澤田純

初めまして。臨床研修医1年目の澤田純と申します。
私は研修医生活初めてのローテートで当科を回らせていただきました。
正直、小児科のイメージは子供の全身を見なくてはならないことから最初に回るには大変かなと感じました。確かに診察の際にもあらゆる臓器を気にする必要があり、また成人とは考え方の違う薬の選択法や輸液の速度・投与量計算、手技があり戸惑う部分はたくさんありました。特に患者が啼泣してしまった際の採血に関しては侵襲手技への申し訳なさと成人より細い血管をみずみずしい小児の腕から探すことの難しさに悩みました。
しかし、小児科の先生方は本当にやさしく自分がわからずに質問を投げかけるとその場で自分が理解できる範囲のヒントをくださったので病棟で困るときはほとんどなく不自由なく研修することができました。
また、研究を考えている方にもおすすめできる診療科だと考えます。自分は土曜日には小児発達障害患者に対する親の対応について実際の生活を再現していただいた上で遠隔で教育していく、という研究に参加させていただきアカデミックにも勉強できました。研修の最初の時期からこのような研究に参加できるのはこの科だけだと思います。最初にこの科を回れた自分は運がよかったと思います。
改めてお世話になりました門田先生、小太刀先生、井上先生、俣野先生、若江先生、2年目の臨床研修医の先生にやさしくご指導いただいたことに心から感謝申し上げます。

研修医の声⑭

当院小児科では臨床研修医だけでなく、小児科専攻医も募集中です。
(令和2年4月)
臨床研修医 1年

臨床研修1年目最初の1か月をNICUで研修させていただきました。入職したばかりで、物品の場所はおろか電子カルテの使い方も全く分からず、先生方に手取り足取りご指導をいただきました。おかげさまで今は自分一人でもできることが増えてきました。新生児特有の輸液量に関する計算や採血も指導医の先生がそばにいてくださればできるようになってきました。上手くできずに落ち込むこともありますが、少しずつ自分でできることが増えていくのはとても嬉しいです。
また、入院中の患児に関する疾患・症候についての勉強会を開いてくださることが何度もありました。バラバラだった知識が理論的に集約され、かつ目の前の患児に結び付くことがとても有意義であると感じました。
 初めての土地で初めての業務が多く、さらに緊急事態宣言が出るという多大なストレスがある中で、日々、穏やかに研修生活を送ることができたのは、小児科の先生方、NICUの看護師さん、スタッフの皆さんのおかげにほかなりません。1ヵ月という短い間でしたが、本当にお世話になりました。来月から様々な診療科で研鑽を積み、また戻ってきたいです。
その時はどうぞよろしくお願い致します。ありがとうございました。

発達障害の研究論文:愛知 県医療療育総合センター /中央大学/自治医大の共同研究論文がアクセプトされました。

Kobayashi M, Ikeda T, Tokuda T, Monden Y, Nagashima M, Yamagata T, et al. Acute administration of methylphenidate differentially affects cortical processing of emotional facial expressions in ADHD children as studied by functional near-infrared spectroscopy Neorophotonics 2020,April accepted IF:3,29

小児科専攻医研修(派遣)を終えて①

小倉 一輝

こんにちは。小児科の 小倉一輝 です。
2019年4月に自治医大から派遣され、1年間、国際医療福祉大学病院で勤務させていただきましたが、2020年4月から自治医大へ戻ることとなりました。
国際医療福祉大学病院では一般小児科とあかちゃんセンター、それぞれの立場から子どもたちの元気のお手伝いをさせていただきました。入職する際、「子どもたちの笑顔を少しでも増やすことできるように、また、ご家族の方々にも生じうるであろう不安や困惑などを少しでも取り除くことができるように努めたい」というお話をさせていただき、それを常に念頭に置いて診療にあたってまいりました。皆様の中で実現できていたと考えていただける方がいていただければ幸いです。
私は離れてしまいますが、当院小児科は各専門分野の先生方が集まり幅広い医療をご提供することができていると同時に、リハビリテーションやレスパイト事業など急性期だけではない長期的なこどもたちとのかかわりを大切にしている科であったと思います。当院で習得したことを生かし、今後も子どもたちとそのご家族のため邁進してまいります。
最後になりますが、ご指導いただいた各科の諸先生方と看護師をはじめとした院内スタッフの方々には大変感謝しております。この場を借りてご挨拶させていただきます。ありがとうございました。院内スタッフの方々だけでなく、関わらせていただいた子どもたちやご家族の方々もどこかでお会いした際にはぜひお声かけていただけたら嬉しいです。

研修医の声⑬

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(令和2年1月)
臨床研修医(2年目)

小児科研修を振り返って
国際医療福祉大学熱海病院 清水陽平

皆さん、はじめまして。臨床研修医の清水陽平と申します。1ヶ月の小児科研修を終え、充実感でいっぱいです。ここでは小児に対する問診や身体診察、採血やルート確保など小児科でなければ学べないことがたくさんあります。1つ1つ丁寧にお伝えしたいのですが紙面の関係上、ほかの研修医の声を参照いただきここでは割愛させていただきます。
最後に小児科研修を終えた今、私の率直な思いを以下にまとめました。これを読んで1人でも多くの臨床研修医が小児医療に興味をもち、研修を通じ多くのことを吸収してくれることを望みます。
し しみずです。
よ よき先生方の指導をうけ
う うまくできたよ、採血が
に にこにこになった子供たち
か 感謝の気持ちでいっぱいです。
一ヶ月間大変お世話になりました。本当にありがとうございました。