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循環器内科

循環器内科・心臓外科合同抄読会 平成26年12月

平成26年12月9日(担当:吉永)

Survival after intervention in patients with low gradient severe aortic stenosis and preserved left ventricular function J Thorac Cardiovasc Surg. 2014 Dec;148(6):2823-8. doi: 10.1016/j.jtcvs.2014.03.039.
弁口面積(AVA)が1cm2以下のsevere ASで、圧較差(PG)は40mmHg以下、EFは50%以上と保たれている患者のAVR後の生存を検証。
結果は、患者数は、416人(2004年~2012年)。平均年齢は、76±14歳、42%が男性。
416人中、97人がintervention(AVR 91人、TAVI 6人)を受けていた。フォローの期間は平均28か月で、143人(32%)の患者が死亡。Intervention群の30日以内の手術死亡率は16%(15人)だった。
生存の累積確率は、Intervention群が受けなかった群(319人)より優位に高かった。多変量解析では、①AVRは死亡のリスクを49%減少させる。②80歳以上の高齢、0.8 cm2以下のAVAは、死亡のリスクを増加させる。という結果であった。
サブグループ解析では、SVIが35ml/m²以下のLow flow群と35ml/m²以上のNormal flow群においてもIntervention群が累積生存が高かった。②80歳以下の群と80歳以上の群でもInterventionを受けた群が、累積生存が高かった。③AVAが0.8cm²以下の群と0.8~1cm²の群でも、Intervention群が、累積生存が高かった。
AVRは、AVAが1cm²以下のsevere ASで、PGは40mmHg以下、EFは50%以上と保たれている患者の生存を改善させるという結果であった。