循環器内科
循環器内科・心臓外科合同抄読会 平成25年2月
- 平成25年2月22日(担当:兼光)
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Nidorf SM et al. Low-Dose colchicine for secondary prevention of cardiovascular disease.
J Am Coll Cardiol 2012 December 13
LoDoCo(Low-Dose Colchicine)試験。PROBE法を用いて安定冠動脈疾患患者532人にコルヒチン0.5mg/日 内服群(282人)と対照群(250人)に割り付け、急性冠動脈疾患(ACS)、院外心停止、非心原性脳梗塞発生を合わせた複合エンドポイント(主要エンドポイント)の発生を36カ月(中央値)観察。
主要エンドポイントはコルヒチン群15人、対照群40人に発生(ハザード比0.33)。 内服群ではステント関連でないACSを生じにくい(9/282 vs. 30/250、HR:0.26)。
筆者らは、スタチンや他の標準的な二次予防治療にコルヒチン0.5mg/日 を加えることは効果的であると結論。 - 平成25年2月15日(担当:上小牧)
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Anju Nohria, et al. Cardiorenal Interactions: Insights From the ESCAPE Trial. JACC. 2008; 51 (13): 1268-74
433人の心不全入院患者のうち入院時腎機能異常群(概算GFR 60ml/分未満)、入院中腎機能悪化群(血清クレアチニン0.3mg/dl以上の上昇)の入院6ヶ月後の死亡率、死亡率または再入院率を比較した。
入院中腎機能悪化群では死亡率、死亡率または再入院率は上昇しなかったが、入院時腎機能異常群ではそれらが上昇した。以上より利尿剤や心不全治療薬を腎機能が悪化したからといって早期に中止する必要がないことが示された。