診療科のご案内

リハビリテーション科 / リハビリテーション室

スタッフのご紹介

リハビリテーション専門医 1名
理学療法士 16名
作業療法士 9名
言語聴覚士 8名

当院のリハビリテーション室では、以下の専門スタッフが、皆様とともにリハビリテーションを実施します。

理学療法士(Physical Therapist : PT)

スポーツやけが、病気による運動機能の障害に対して、運動療法や物理療法を行い、痛みの軽減、関節運動や筋力強化などを行います。


作業療法士(Occupational Therapist : OT)

病気やけがにより日常生活が不自由になった方に対して、その人らしい生活に近づけられるよう、具体的な作業活動を用いたリハビリテーションを実施します。


言語聴覚士(Speech language Hearing Therapist : ST)

ことばや聞こえ具合にお困りの方に対して、円滑なコミュニケーションが図れるよう、リハビリテーションを実施します。また、飲み込むことに困っている方に対してのリハビリテーションも専門的に行います。

施設のご紹介

理学療法室

病気やけがによる身体運動の機能低下に対して、運動療法や物理療法による治療を行い、痛みの軽減、関節の動く範囲の拡大、筋力の強化をしていきます。また、歩行や車椅子の操作方法を含めた、日常生活に必要な基本的な動作の練習、スポーツ障害によるスポーツ活動復帰への支援も行っています。

理学療法部門での主な対象疾患

脳血管疾患(脳梗塞、脳出血、くも膜下出血)、神経難病、骨折、変形性関節症、靭帯損傷、整形外科手術の術前・術後、スポーツ障害、呼吸器疾患、循環器疾患、外科疾患の術前・術後、小児脳性麻痺や運動発達障害等を主な対象疾患としています。

治療の実際
■ 運動療法

関節運動、筋力/筋持久力の維持・増強トレーニングなどを行います。

バランス練習

関節の運動
■ 物理療法

温熱療法(ホットパック、マイクロ波、超音波)、電気療法(低周波など)、牽引療法(首・腰)、水治療法(渦流浴)を運動療法と組み合わせて実施します。

腰牽引

渦流浴

作業療法室

脳の損傷や外傷などによる身体の障害や、服を着る、トイレに行く、料理を作るなど、日常生活の活動に支障のある方に対し、さまざまな作業活動を通して身体・精神機能の回復・日常生活能力の拡大を図っていきます。また、身体の障害を補うための福祉用具の紹介や住宅改修のアドバイスも行います。

当院作業療法室では、退院して自宅生活へ戻ったり、仕事場へ復帰したりすることへのサポートや、難病に対するリハビリテーション、小児分野の発達支援も行っています。

作業療法部門での主な対象疾患

脳血管疾患(脳梗塞、脳出血、くも膜下出血)、頭部外傷、高次脳機能障害、脳腫瘍、脊髄損傷、神経難病(パーキンソン病、脊髄小脳変性症、筋萎縮性側索硬化症、多発性硬化症等)、手や腕のけが(骨折や神経損傷)、関節リウマチ、初期の認知症の評価、小児の精神運動発達障害等を主な対象疾患とします。

治療の実際
■ 日常生活活動に対する支援

日常生活の具体的な練習を行います。手の機能障害を補う補助道具の選び方についてもアドバイスします。

■ 手工芸活動

手工芸を楽しみながら、身体機能、精神機能の改善を促進します。手工芸には、折り紙、革細工、編み物や書道などがあり、担当スタッフが患者様の状態にあわせて選択し、指導をします。

■ 家事に対する支援

退院前に、家事を安全に行えるかを評価し、具体的なアドバイスをします。
作業療法室には、ご自宅を想定し、キッチンのほかに畳コーナー、風呂があります。流し台は、高さ調節ができ、車椅子に対応可能です。
このほか、復学・復職についても取り組んでおります。

言語療法室

ことばや聞こえ具合などコミュニケーションに問題を持つ方や、食べ物が飲み込みにくい、むせてしまうなどの摂食・嚥下の問題がある方に対して、豊かな生活が送れるよう言語聴覚療法を実施しています。

言語聴覚療法部門での主な対象疾患

脳血管疾患(脳出血、脳梗塞、くも膜下出血)、頭部外傷、脳炎、急性脳症、髄膜炎、脳腫瘍、神経難病(パーキンソン病、脊髄小脳変性症、筋萎縮性側索硬化症、多発性硬化症等)、食道癌などの外科的疾患の術前・術後、認知症、精神発達遅滞、脳性麻痺等を主な対象疾患とします。

治療の実際
■ 言語コミュニケーション障害・高次脳機能障害への支援

脳卒中などの後遺症などによることばの問題や、覚えることができない、集中できないなどの高次脳機能障害に対して評価し、訓練や生活指導を行います。

発音訓練

言語訓練
■ 摂食・嚥下障害への支援

うまく飲み込めない、むせてしまうなど飲み込みに関して問題がある方に対する評価・訓練や、食べやすい食事方法の指導を行います。また必要に応じて、耳鼻咽喉科医師とともに嚥下内視鏡検査(VE)、嚥下造影検査(VF)など飲み込みの状態について精密検査を行います。

嚥下訓練検査

嚥下造影検査
■ 小児の発達支援

ことばの発達が遅れている、発音がはっきりしない、落ち着きがないなどの問題を持ったお子様に対し、評価・発達支援を行います。主に、遊びを通してコミュニケーションを取ったり認知面に働きかけたりして、言語・認知発達を促します。また、ご家族がよりよい働きかけができるよう家族指導も行っています。