診療科のご案内

小児外科

ご挨拶

新生児からおよそ15歳までの子どもの外科疾患を日本小児外科学会認定指導医・専門医が担当する県北唯一の施設です。その守備範囲は広く、鼠蹊(そけい)ヘルニアや虫垂炎、腸重積といった子どもに比較的多い病気はもとより、生まれたばかりの赤ちゃんの手術や緊急手術、胆道閉鎖症、ヒルシュスプルング病、鎖肛など非常に専門性の高い治療を行っております。

子どもの外科疾患には年齢に応じた特有な病気があり、小児外科医には幅広い経験と知識が要求されます。当院では経験豊かな指導医、専門医を3名擁し、毎週多くの手術を行っております。

治療にも先進的な知見を常に取り入れ、さらにスタッフ全員がそれぞれの専門領域で日本のトップとして活躍しています。子どもにやさしい手術として「低侵襲治療」もその一つで、赤ちゃんに多い臍ヘルニアに対する非手術療法や、小児に対する腹腔鏡手術などでも、わが国のその手術の創始者がスタッフに名を連ねております。

治療例を挙げると、急性虫垂炎(いわゆる盲腸)は腹腔鏡手術により3日で退院し、その翌日から幼稚園や学校に通っていますし、臍の大きなヘルニアも手術なしで、おおよそ4か月で完治します。長い間ひどい便秘と思われていたお子様が、実は生まれつき腸に神経のないヒルシュスプルング病であると診断するという例では、何例もの腹腔鏡手術を行っています。

スタッフには、学会の認定する小児がんの専門医や、小児がん研究グループの代表者も在籍しております。また、設備面でも当院は非常に先進的な新生児集中治療室(NICU)を完備しておりますし、年長のお子様には、お母様と一緒に入院していただける安心できる施設となっております。

小児科をはじめ、各科の医師との連携も非常にスムースで、子どもの病気をトータルで診ることができるシステムが構築されています。

これまでは当地に小児外科専門医がいないために、診断がつかないことや、1時間以上かけて県南部まで患者様を搬送しなければならないことがありました。しかし昨年からは、もうその心配がありません。外来診療は月曜日から土曜日まで毎日行い、夜間もオンコール体制を敷き、地域の小児医療、救急医療に貢献しております。

以下は、子どもによくみられる外科疾患です。下記疾患であったり、その可能性が疑われる場合には、ぜひ当小児外科へご相談ください。

<よくみられる疾患>
鼠径ヘルニア、臍ヘルニア、陰嚢水腫、精索水腫、停留精巣、移動性精巣、急性虫垂炎、腸重積、肥厚性幽門狭窄症、肛門周囲膿瘍、皮下腫瘍、異物誤飲など
<新生児によくみられる疾患>
先天性食道閉鎖症、先天性横隔膜ヘルニア、横隔膜弛緩症、先天性十二指腸閉鎖・狭窄、先天性小腸閉鎖症、腸回転異常症、新生児胃破裂、鎖肛、ヒルシュスプルング病、壊死性腸炎、胎便性腹膜炎、総排泄腔異常症、腹壁破裂、臍帯ヘルニア、胆道閉鎖症、先天性胆道拡張症、臍腸瘻、仙尾部奇形腫、分娩外傷など
<乳児期、乳児期以降によくみられる疾患>
先天性食道狭窄症、先天性嚢胞性肺疾患、食道裂孔ヘルニア、食道アカラシア、肥厚性幽門狭窄症、胃食道逆流症、胃軸捻転、腸重積、急性虫垂炎、メッケル憩室、潰瘍性大腸炎、クローン病、大腸ポリープ、ヒルシュスプルング病類縁疾患、消化管重複症、肛門周囲膿瘍、直腸粘膜脱、イレウス、胆石症、先天性気管狭窄症、声門下腔狭窄症、先天性肺嚢胞性疾患、気胸、漏斗胸、門脈圧亢進症、食道静脈瘤、毛巣洞、陰唇癒合、子宮膣瘤膿腫、膣ポリープ、精巣静脈瘤、精巣捻転症、包茎、尿膜管遺残症、尿道下裂、膣外傷、精巣外傷、外傷性肝損傷、外傷性脾損傷、外傷性消化管損傷、外傷性膵損傷、仮性膵嚢胞、気管異物、消化管異物、正中頚嚢胞、側頚嚢胞・瘻、下咽頭梨状窩瘻、先天性耳前痔瘻孔、副耳、上唇小帯、舌小帯短縮症など
<小児腫瘍>
神経芽腫、Wilms腫瘍、肝芽腫、奇形腫、卵巣悪性腫瘍、精巣悪性腫瘍、横紋筋肉腫、リンパ管腫、血管腫、膵嚢胞性腫瘍、卵巣嚢腫、乳腺腫瘍など

診療実績

2016年度 外来受診者 新患患者数 入院患者数
4 164 3 32
5 132 2 20
6 117 3 32
7 147 4 53
8 133 4 84
9 129 7 30
10 105 3 30
11 65 4 15
12 63 2 17
1 83 5 16
2 83 5 46
3 116 8 55
1337 50 430

手術実績

部位 疾患名、手術、検査 合計
頭部、頸部、胸部 正中頸嚢胞 (甲状舌管嚢胞) 摘出術 0 1 1
胸腔ドレナージ 1 0 1
気管切開術 1 0 1
気管支鏡検査, 肉芽焼灼 5 0 5
副耳切除術 1 0 1
消化管 内視鏡下胃瘻造設 0 1 1
肥厚性幽門狭窄症 (粘膜外幽門筋切除) 0 1 1
虫垂炎 (開腹虫垂切除術) 1 0 1
虫垂炎 (腹腔鏡下虫垂切除術) 0 2 2
先天性胆道拡張症 (分流手術) 0 1 1
腸閉塞 (腹腔鏡下癒着剥離術) 1 0 1
腸回転異常症 (Ladd手術) 1 0 1
高位鎖肛 (人工肛門造設術) 2 0 2
上部消化管内視鏡検査 3 0 3
下部消化管内視鏡検査 2 0 2
直腸内圧検査 1 1 2
肝生検 1 1 2
腹壁 白腺ヘルニア根治術 0 1 1
臍ヘルニア根治術 4 2 6
尿膜管摘出術 3 0 3
鼠径ヘルニア類縁疾患 鼠径ヘルニア根治術 18 22 40
精索水瘤根治術 5 0 5
泌尿生殖系疾患 停留精巣固定術 14 0 14
包茎手術 2 0 2
尿道下裂形成術 1 0 1
腫瘤および腫瘍 皮膚・皮下腫瘤摘出 1 1 2
リンパ管腫 (硬化療法) 2 0 2
リンパ管腫 (摘出術) 0 1 1
頸部リンパ節摘出術 1 0 1
縦隔腫瘍生検 0 1 1
その他 CVカテーテル留置 0 1 1
  71 37 108

外来医師担当表

曜日 午前 午後
渕本 康史
渕本 康史

齋藤 傑
または
福井 慶介
渕本 康史 担当医
受付11:00まで
森川 康英
羽金 和彦
(第2・4・5週)
担当医
(第1・3週)
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