診療科のご案内

心臓外科

ご挨拶

心臓外科診療科長の國友です。当科では、常勤外科医師3名で専門的な心臓外科診療を行っています。2013年に心臓手術を開始して以来、手術症例数は着実に増加し2015年には100例を突破しています。手術内容では、冠動脈バイパス術(単独手術では心拍動下)、弁形成および弁置換術、胸部大動脈手術(大動脈瘤および大動脈解離に対する人工血管置換術)、心房細動に対するメイズ手術、収縮性心膜炎手術、成人先天性心疾患など多岐にわたっています。当科の特徴としては2領域以上にまたがる複合手術症例(バイパス術と弁置換術の同時手術等)や、いろいろな合併症を持っている重症患者様の割合が比較的多いことが挙げられます。当科では循環器内科と一緒に診断や治療法を検討し手術適応を決めていますが、いざ手術となれば病棟スタッフ、手術室スタッフ、心臓麻酔専門医、人工心肺技師、心臓リハビリ指導士が一丸となって、一人一人の患者様が安全に手術できるように万全の態勢をとっており、当科における心臓手術成績は大変良好なものとなっています。このように当科では専門的なチーム医療を行うことで、患者様に高いレベルの医療と安心・安全を提供しており、今後さらなる向上をめざして努力していく所存です。

診察内容

<虚血性心疾患>
心臓を栄養している血管(冠動脈)に狭窄や閉塞が生じ心筋虚血(血流不足)を生じた病気の総称で、狭心症や心筋梗塞などを指します。胸、肩、みぞおちの圧迫感や痛み、呼吸困難などの症状が起こります。患者さんの状態に応じて、内科的治療(薬物治療やカテーテル治療)もしくは外科治療(冠動脈バイパス術)を行います。冠動脈バイパス術では、狭窄や閉塞した血管に自身の動脈(内胸動脈、橈骨動脈、右胃大網動脈など)や静脈(足の大伏在静脈)を吻合し、血流を改善させます。
<弁膜症>
心臓にはポンプ機能を持つ部屋が4つ(右心房、右心室、左心房、左心室)あり、それぞれの部屋の出口には心臓内での逆流防止のために弁がついています(三尖弁、肺動脈弁、僧帽弁、大動脈弁)。これらの弁に生じる病気の総称を弁膜症と呼び、臨床上重要な弁膜症として大動脈弁狭窄症や閉鎖不全症、僧帽弁狭窄症や閉鎖不全症、三尖弁閉鎖不全などがあります。現在はリウマチ性の弁膜症は減少傾向となり、代わりに加齢や動脈硬化性に伴う大動脈弁狭窄症や変性による僧帽弁閉鎖不全症が増加傾向にあります。病初期はほぼ無症状ですが、進行すると息切れや体のむくみなど心不全症状が出現するようになり、心機能も徐々に悪化します。重症例では突然死の危険も増すため、適切な時期に手術することが大切です。手術方法としては自身の弁を温存する形成術と、弁を切り取って人工弁(機械弁と生体弁の2種類)を移植する置換術があり、悪くなった弁の種類や程度によりいずれかを選択します。
<胸部大動脈疾患>
心臓から全身に向かう血液は、大動脈を通過した後に枝分かれを繰り返し、最終的にいろいろな臓器に運ばれていきます。大動脈は横隔膜を境にして頭側の胸部大動脈と足側の腹部大動脈に分けられます。胸部大動脈の壁が弱くなり徐々に膨らむ病気は大動脈瘤と呼ばれ、壁に亀裂が生じて血液が入り込み縦方向に裂けていく病気は胸部大動脈解離と呼ばれています。胸部大動脈瘤の多くは無症状ですが、一旦破裂するとショック状態に陥り死に至る危険性が非常に高い病気で、瘤の大きさや形によって手術時期を決めます。胸部大動脈解離は突然の激しい胸痛や背部痛で発症しますが、突然死する危険もあるため解離を起こした範囲によっては緊急手術が必要になります。胸部大動脈瘤や胸部大動脈解離の手術方法としては人工血管置換術を行いますが、症例によっては血管内治療(ステントグラフト治療)が望ましい場合もあります。

手術実績

診療科 開心術 2017年度
(含 重複手術)
心臓外科 オンポンプ冠動脈バイパス術 2
複合手術(冠動脈バイパス術と弁膜症もしくは
大動脈手術の組み合わせ)
14
大動脈弁置換術 23
大動脈弁置換術+僧帽弁置換 2
大動脈弁置換術+三尖弁形成 3
僧帽弁形成術(+三尖弁形成) 8(3)
僧帽弁置換術(+三尖弁形成) 11(4)
メイズ手術(弁膜症同時手術) 13
Morrow手術 2
ベントール手術 1
上行置換術 1
全弓部置換術(+オープンステント) 1(1)
TEVAR(下行大動脈) 2(1)
AAA破裂 1
84(9)

外来医師担当表

曜日 午前 午後
國友 隆二
吉永 隆
柘植 俊介
國友 隆二
國友 隆二
ご予約・お問い合わせ

ご予約・お問合せはこちら