診療科のご案内

心療内科

ご挨拶

心療内科は心身症を専門的に診療する科、つまり心と体、ストレスが密接に関わっている身体の病気(状態)に対して、身体的治療に加えて心とストレスに対する治療も併用し、総合的に診療する科です。

具体的には、

  • 身体の病気や症状がストレスや心理社会的要因によって悪化、難治化している時(不安やイライラで悪化した気管支喘息やアトピー性皮膚炎など)
  • 検査で異常が見つからない機能性の身体疾患や症状(慢性もしくは繰り返す頭痛、腹痛、下痢と便秘、疲労、疼痛、微熱、めまい感、動悸など)
  • 慢性の身体疾患や悪性疾患の経過中に様々な不調が生じ、苦痛に感じるようになった時

は特に、身体、心理社会的要因、ストレスに対する総合的な治療が必要になってきます。

諸悪の根源のように思われるストレスも、本来は、環境の変化に上手く適応するために起きる身体の反応です。ストレスと上手に付き合うことができれば、身体疾患のコントロールもうまくゆくことがあります。

またストレスは個別的です。ある人にとっては些細なことでも、ある人にとってはとてもストレスに感じることがあります。そのため、ストレス性の疾患を治療する際には、患者さん自身が治療者(自分のストレスに関する専門家)になってもらうことも大切です。私たちは心と体、ストレスの相互作用で起きる病気の専門家として診療に当たるのはもちろんですが、患者さん自身が、自らのストレスとその影響について気づき、賢く対処でき、身体疾患、症状を上手くコントロールできるよう、またストレスがあっても意味ある生き方ができるよう、お手伝いさせていただきます。

診察内容

心身症としての治療が必要となることの多い病気には、

  1. 呼吸器系:気管支喘息、過換気症候群、神経性咳嗽
  2. 循環器系:起立性調節障害、高血圧症、一部の不整脈、タコツボ心筋症
  3. 消化器系:心因性嘔吐、びまん性食道痙攣症、消化性潰瘍、機能性消化管障害(機能性ディスペプシア、過敏性腸症候群)、潰瘍性大腸炎
  4. 神経・筋肉系:緊張型頭痛、片頭痛、斜頸、書痙
  5. 内分泌点・代謝系:摂食障害、糖尿病
  6. そのほか:心因性発熱、慢性疲労症候群、慢性疼痛

などが挙げられます(ただし上記の説明の通り、あらゆる身体疾患は、その病気を持っている患者さんがストレス状態に置かれると心身症になり得ます)。

治療法としては身体疾患に対する治療(内科的薬物療法、生活指導)に加えて、心とストレスに対する治療(漢方薬を含む薬物療法、自律訓練法、心身相関の気づきを促し治療する心身医学療法、環境調整など)を行なっています。どの治療法を用いるかに関しては、病態を評価した上で、その患者さんに適切と判断される方法を選択します。

加えて、当科では以下の病気の研究、治療に力を注いでいます。

  1. 慢性疲労症候群:特に新型コロナウイルス罹患後の慢性疲労症候群
  2. 心因性発熱

なお当科の診療は完全予約制です。新たに診察を受けられたい場合(初診)は完全予約紹介制となります。初診診療ご希望の際は、紹介医より地域医療連携室へ診療相談・予約申込みを行ってください。患者様御本人からのお申し込みは承っておりません。

また、他科での検査や治療の方が、より適している、もしくは優先順位が高いと判断された方に対しては、内科各科や精神神経科などの受診をお勧めすることがありますので、ご了承ください。

外来統計

2022年度 4月 5月 6月 7月 8月 9月 10月 11月 12月 1月 2月 3月 合計 平均
外来述べ
患者数
85 77 80 82 81 79 85 74 77 70 76 71 937 78.1

外来医師担当表

《 予約制 》
曜日 午前 午後
岡 孝和(初診)
安藤 哲也(初診) 安藤 哲也(再診)
安藤 哲也(初診) 安藤 哲也(再診)
(第1・3週)
岡 孝和(初診)
(第2・4週)
山田 祐(再診)
(第1・3週)
岡 孝和(再診)
(第4週)
山田 祐(再診)
岡 孝和(再診)
(第1・3週)
安藤 哲也(再診)
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