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弁膜症と心臓エコー検査

弁膜症とは?

心臓の中には「大動脈弁」「僧帽弁」「三尖弁」「肺動脈弁」といった4つの"弁"があり、心臓の拍動によって流れている血液が逆流しないようにする役割をしています。この弁の働きが障害された状態が弁膜症で、大動脈と僧帽弁に生じることが多い病気です。弁膜症には、弁が固くなって開放が悪くなると"狭窄症"と、うまく閉鎖しなくなると"逆流症"があります。

図1. 肥大型心筋症

図1. 肥大型心筋症

弁膜症の原因は?

以前多かったのが、リウマチ性による弁膜症です。幼少期に溶連菌に感染したことが原因で、その後10~20年の間に徐々に弁が少しずつ破壊されてしまうのもので、僧帽弁や大動脈弁が硬くなり、狭窄症や逆流を起こしてきます。
最近では溶連菌感染症が適切な抗生剤によって治療されるようになったため、リウマチ性弁膜症はあまり起こらなくなってきました。

最近増えてきているのは、加齢に伴う動脈硬化によって大動脈弁が硬くなることに起こる大動脈弁狭窄症と、僧帽弁が変性することによって起こる僧帽弁逸脱症虚血性心疾患に合併する僧帽弁逆流症です。高齢化が進むにつれ、大動脈弁狭窄症や僧帽弁逆流症の患者さんが増えてきています。

弁膜症の症状は?

弁膜症の初期は症状がありませんが、進行して心臓の機能が低下してくると、心不全不整脈が生じてきます。そのため、動悸、倦怠感、息切れや呼吸困難、体のむくみ等の症状が出現してきます。大動脈弁狭窄症では失神や胸痛、突然死の原因にもなります。

弁膜症の検査は?
図2. 心エコー検査の風景

図2. 心エコー検査の風景

聴診で心雑音が聞こえたり、心電図異常(左室肥大や不整脈)、胸部レントゲンで心拡大を認めた場合には、心エコー検査を行います。
心エコー検査は被曝や痛みもなく、繰り返し行っても患者さんに負担の少ない検査法です。

エコー検査では、弁膜症の程度がどれくらいか、弁膜症によって心臓に負担が生じている状態かどうかを調べ、それによって薬物治療が必要か、または手術が必要かどうかを判断していきます。

手術が必要な時期と考えられた場合には、精密検査(カテーテル検査、心臓核医学検査、運動負荷検査)などを行い、手術を行うのに適切な時期を判断していきます。

弁膜症の治療は?

1.内科的治療
すぐに手術が必要ではない場合、必要に応じた薬物治療と定期的な心エコー検査を行います。弁膜症の進行によって、心不全症状が出現したり、心臓の機能が低下しつつある場合には、手術による治療を行うことになります。

2.外科的治療
弁膜症が進行して心臓の障害が進行すると、弁の手術をしても心臓の働きは元通りの状態にはなれませんので、その前に手術をする必要があります。
弁膜症の手術には、人工弁で弁を取り替える「弁置換術」と弁の壊れた部分を切除して形を整える「弁形成術」があります。僧帽弁逆流症に対する手術は弁形成術が主流になりつつあります。僧帽弁狭窄症や大動脈弁逆流・狭窄症では主に弁置換術が行われます。

弁置換術には機械弁(カーボンによりヒトの弁を作ったもの)と生体弁(ブタ心膜を処理して、ヒトの弁の形に作成したもの)によるものがあります。
機械弁は耐久性が高いですが、血栓(血の塊)の形成を防ぐため、血液の凝固を押さえるワーファリンを飲む必要があります。生体弁は10~15年で劣化してくるため、再手術の可能性がありますが、ワーファリンの内服は術後3ヶ月を過ぎれば通常は必要なくなります。

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