メッセージ


秋田 貴之 医師

低体温の後ろに内分泌疾患あり

研修医生活に慣れ始めた4月のある朝、ほんの少し早めに救急外来に出勤するとすぐに低血糖の患者さんが来る、とのこと。しかも、体温が28.9℃。春の朝とはいえ、ちょっと低すぎる。一体、何が? 低血糖、ということは糖尿病か……?

まずはブドウ糖の投与と加温。そして低血糖の原因検索。できれば、低体温の原因もしたいところ。心電図・血液検査・点滴・迅速血糖測定のオーダーを済ませたところで患者さんが到着。瞳孔は既に散大し、対光反射は消失している。しかし、「No one is dead until he is warm and dead」。体温が戻れば蘇生のチャンスがある。看護師さんは既に電気毛布で患者さんの体を包んでいる。ご家族の話では、独居ながら身の回りのことができず、食事もろくに摂っていないとのこと。では低栄養が原因か?

田村 卓也 医師

心筋梗塞の早期診断の鍵とは

本格的な冬の到来を迎えた朝、55歳女性、主訴は胸痛で搬送されてきた。
その日もいつもと同様にモニターを装着し、心電図、採血を行った。
心電図では、ST上昇はなかったが、胸部誘導のT波が異常に高く、Ⅰ、aVLのSTが低下していた。確か・・・心筋梗塞の急性期の・・・と悠長に考えていたが、この後一刻を争う事態になるとは思いもしなかった。

看護師「先生、モニター見て!!!」と救急外来に大きな声が響き渡った。その場にいた全員がモニターに目を向けた。モニターの波形は心室細動に変わっていた。その時、私は瞬間的な判断が出来ずモニターを注視していた。その間にも救急医の先生方は先陣を切ってCPRを開始し、除細動を行い無事ことなきを得て、その後循環器内科にて治療が行われた。

齊藤 明 医師

突然の持続する腹痛!

55歳男性が安静時突然上腹部痛出現し、当院救急外来に搬送された。
来院時、収縮期血圧150台/拡張期血圧90台の他バイタルサインに問題ないが、上腹部に持続する腹痛の訴えと苦悶状な表情。腹部所見や排便に特記事項無く、心疾患等の既往歴や内服薬なし。

突然発症の6時間持続する上腹部痛。しかし、その割には腹部所見が乏しいということで血管性病変を第一に疑い、造影CT撮影すると上腸間膜動脈解離を認めた。痛みはブチルスコポラミンに反応なく、アセトアミノフェンには軽度反応があった。

齊藤 明 医師

玄関から呼んでも出てこない!その診断は?

朝、救急搬送された高齢の患者さん。「玄関から呼んでも出てこない!」とのことで救急搬送となった。バイタルサインに特記無く会話は成立するが、搬送前自宅内にいた割に体表面(体幹までも)冷感あり、そして身体がやけに白い。すぐさま動脈血液ガス採取のためオムツを降ろすと、オムツ内にタール便が。また経鼻胃管にてコーヒー残渣様液体が引けた。
上部消化管出血か?出血源は如何に...

蒲池 正宗 医師

「RUSH」について

「ショック患者だ!!」夜間当直で直面する緊急事態。座学ではショックの勉強はしたが...。病歴を聞き、今までの知識を結集し病態生理を考え、頭を捻ること10分。患者の容体はその間にもさらに悪化。私の顔面も真っ青に。なんてことになりかねない。(もちろん病態を考えることが大事なのは言うまでもないが)一刻を争う緊急事態にそんな悠長なことをしている暇などない。

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