令和4年度 国際医療福祉大学 病院指標

  1. 年齢階級別退院患者数
  2. 診断群分類別患者数等(診療科別患者数上位5位まで)
  3. 初発の5大癌のUICC病期分類別並びに再発患者数
  4. 成人市中肺炎の重症度別患者数等
  5. 脳梗塞の患者数等
  6. 診療科別主要手術別患者数等(診療科別患者数上位5位まで)
  7. その他(DIC、敗血症、その他の真菌症および手術・術後の合併症の発生率)
年齢階級別退院患者数ファイルをダウンロード
年齢区分 0~ 10~ 20~ 30~ 40~ 50~ 60~ 70~ 80~ 90~
患者数 561 183 261 495 560 899 1692 2856 1650 410
当院は北関東並びに南東北地域から多くの患者様が受診されている総合病院です。平成31年2月には病床数が55床増え408床となり、乳幼児から高齢者まで幅広い医療ニーズに応える病院として、1,000人を超える職員が日々努力を続けています。昨年度における退院患者数は9,567名に名にのぼり、60歳以上が約7割にあたります。
診断群分類別患者数等(診療科別患者数上位5位まで)ファイルをダウンロード
外科
DPCコード DPC名称 患者数 平均
在院日数
(自院)
平均
在院日数
(全国)
転院率 平均年齢 患者用パス
060160x001xxxx 鼠径ヘルニア 15歳以上 鼠径ヘルニア手術等 121 3.60 4.59 0.00% 68.95
060100xx01xxxx 小腸大腸の良性疾患(良性腫瘍を含む) 内視鏡的大腸ポリープ・粘膜切除術等 66 2.50 2.64 0.00% 67.82
090010xx010xxx 乳房の悪性腫瘍 乳腺悪性腫瘍手術 乳房切除術等 処置1なし 61 12.84 9.99 0.00% 63.02
060210xx99000x ヘルニアの記載のない腸閉塞 手術なし 処置1なし 処置2なし 副傷病なし 53 10.32 9.00 0.00% 66.06
060150xx99xxxx 虫垂炎 手術なし 37 11.24 7.93 0.00% 47.51
ヘルニア手術においては、従来法(鼠径部を切開する方法)と侵襲が少ない腹腔鏡を用いる方法の2種類を行っています。
食道がん、胃がん、結腸がん、直腸がんなどの消化管手術には、内視鏡手術又は手術支援ロボット(ダビンチ)を導入し、術後疼痛の軽減、早期リハビリテーション、早期経口栄養を促し、早期退院社会復帰、医療費の削減をめざしています。
眼科
DPCコード DPC名称 患者数 平均
在院日数
(自院)
平均
在院日数
(全国)
転院率 平均年齢 患者用パス
020110xx97xxx0 白内障、水晶体の疾患 手術あり 片眼 815 2.42 2.63 0.00% 74.34
020200xx9710xx 黄斑、後極変性 手術あり 水晶体再建術等 処置2なし 88 6.34 5.80 0.00% 69.19
020240xx97xxx0 硝子体疾患 手術あり 片眼 33 5.85 5.07 0.00% 71.45
020110xx97xxx1 白内障、水晶体の疾患 手術あり 両眼 26 3.38 4.67 0.00% 68.31
020160xx97xxx0 網膜剥離 手術あり 片眼 24 8.71 8.05 0.00% 58.96
白内障、緑内障、糖尿病網膜症等を幅広く診断、加療しており、網膜光凝固などのレーザー治療も随時施行しています。手術においても白内障手術のほか、眼臉下垂や斜視手術などの外眼部手術にも対応し、抗VEGF抗体の硝子体注射での加療も行っています。
消化器内科
DPCコード DPC名称 患者数 平均
在院日数
(自院)
平均
在院日数
(全国)
転院率 平均年齢 患者用パス
060100xx01xxxx 小腸大腸の良性疾患(良性腫瘍を含む) 内視鏡的大腸ポリープ・粘膜切除術等 333 2.19 2.64 0.00% 66.01
060340xx03x00x 胆管(肝内外)結石、胆管炎 内視鏡的胆道ステント留置術等 処置2なし 副傷病なし 80 10.74 8.94 1.25% 77.31
060020xx04xxxx 胃の悪性腫瘍 内視鏡的胃、十二指腸ポリープ・粘膜切除術等 33 8.64 7.76 0.00% 73.97
060050xx030xxx 肝・肝内胆管の悪性腫瘍(続発性を含む) 肝悪性腫瘍ラジオ波焼灼療法等 処置1なし 24 6.33 7.56 0.00% 75.92
060380xxxxx0xx ウイルス性腸炎 処置2なし 23 6.74 5.70 0.00% 48.43
各種内視鏡検査やCT検査、MRI検査などの画像診断をもとに胃腸疾患、胆膵疾患、肝臓疾患の診断と治療を行っています。消化管出血、閉塞性黄疸などの救急疾患に対して緊急内視鏡処置で救命しています。消化器癌に対しては外科と連携し手術適応を判断し根治をめざします。また、早期癌に対しては内視鏡的切除を実施し、手術不能癌に対しては全身化学療法、緩和治療を行っています。
循環器内科
DPCコード DPC名称 患者数 平均
在院日数
(自院)
平均
在院日数
(全国)
転院率 平均年齢 患者用パス
050070xx01x0xx 頻脈性不整脈 経皮的カテーテル心筋焼灼術等 処置2なし 256 5.77 4.65 0.00% 66.38
050130xx9900x0 心不全 手術なし 処置1なし 処置2なし等 転院以外 130 19.47 17.54 3.08% 81.54
050050xx0200xx 狭心症、慢性虚血性心疾患 経皮的冠動脈ステント留置術等 処置1なし 処置2なし 103 4.83 4.26 0.00% 71.72
050050xx9920x0 狭心症、慢性虚血性心疾患 手術なし 心カテ検査+血管内超音波検査等 処置2なし 転院以外 90 3.27 3.22 0.00% 69.58
050050xx9910x0 狭心症、慢性虚血性心疾患 手術なし 心臓カテーテル法による諸検査等 処置2なし 転院以外 60 3.17 3.04 0.00% 68.05
虚血性心疾患(狭心症、心筋梗塞)、心不全は24時間体制で、緊急対応しています。また、虚血性心疾患に対するロータブレーターなど特殊カテーテルを用いた治療や、不整脈疾患に対する植え込み型除細動器治療(ICD)・アブレーション治療、心不全に対する心臓再同期治療(CRT)も施行しています。
腎泌尿器外科
DPCコード DPC名称 患者数 平均
在院日数
(自院)
平均
在院日数
(全国)
転院率 平均年齢 患者用パス
110080xx991xxx 前立腺の悪性腫瘍 手術なし 前立腺針生検法 212 3.06 2.45 0.00% 71.04
110080xx01xxxx 前立腺の悪性腫瘍 前立腺悪性腫瘍手術等 80 9.23 11.30 0.00% 69.83
11012xxx03xxxx 上部尿路疾患 体外衝撃波腎・尿管結石破砕術 79 2.08 2.49 0.00% 56.00
110070xx03x0xx 膀胱腫瘍 膀胱悪性腫瘍手術 経尿道的手術 電解質溶液利用等 処置2なし 44 5.93 6.85 0.00% 73.00
110070xx03x20x 膀胱腫瘍 膀胱悪性腫瘍手術 経尿道的手術 電解質溶液利用等 化学療法 副傷病なし 41 5.00 6.66 0.00% 72.05
腎泌尿器外科は、悪性腫瘍だけでなく尿路結石症、尿路性器感染症なども治療しています。特に尿路結石症に対して体外衝撃波結石破砕術(ESWL) などによる治療を行っています。また前立腺がんに対しては生検による診断やロボット支援前立腺全摘除術、膀胱腫瘍に対しては経尿道的腫瘍切除術などを行っています。
産婦人科
DPCコード DPC名称 患者数 平均
在院日数
(自院)
平均
在院日数
(全国)
転院率 平均年齢 患者用パス
120140xxxxxxxx 流産 73 1.66 2.45 1.37% 34.89
120060xx02xxxx 子宮の良性腫瘍 腹腔鏡下腟式子宮全摘術等 58 6.05 5.98 0.00% 42.72
120180xx01xxxx 胎児及び胎児付属物の異常 帝王切開術等 57 9.05 9.38 0.00% 33.77
12002xxx01x0xx 子宮頸・体部の悪性腫瘍 腹腔鏡下腟式子宮全摘術等 処置2なし 45 9.04 10.48 0.00% 55.76
120220xx01xxxx 女性性器のポリープ 子宮全摘術等 43 2.09 2.81 0.00% 37.81
【産科部門】年間に約440件の分娩を扱っており、栃木県北部地域の中核病院として県内に広く認知されています。さらに、合併症を有した妊婦さんも積極的に受け入れており、本年度は約6例の患者様が栃木県内全域の医療機関から当科に搬送されています。産科部門は、あらゆる妊婦さんのさまざまな状態に即時に対応できるように24時間年中無休の当直体制で運営しております。また、臨床遺伝専門医、認定遺伝カウンセラーによる出生前検査のカウンセリング、検査を行っています。
【婦人科部門】主に、腫瘍、感染症および更年期障害が対象となります。子宮筋腫および卵巣嚢腫などの良性腫瘍、悪性腫瘍に対しては、患者様のニーズに応え積極的にロボット支援支援下、腹腔鏡下手術を取り入れています。
脳神経内科
DPCコード DPC名称 患者数 平均
在院日数
(自院)
平均
在院日数
(全国)
転院率 平均年齢 患者用パス
010155xxxxx10x 運動ニューロン疾患等 中心静脈注射等 副傷病なし 67 8.04 19.99 0.00% 73.58
010170xx99x00x 基底核等の変性疾患 手術なし 処置2なし 副傷病なし 59 10.37 15.00 1.69% 69.25
010170xx99x10x 基底核等の変性疾患 手術なし SPECT等 副傷病なし 54 8.83 17.60 1.85% 68.70
010060x2990401 脳梗塞 3日以内かつJCS10未満 手術なし 処置1なし エダラボン 副傷病なし RankinScale0~2等 32 19.16 15.97 40.63% 71.41
010190xxxxx0xx 遺伝性運動失調症 処置2なし 24 8.92 13.34 0.00% 48.71
当診療科は、栃木県神経難病ネットワークの基幹病院として、栃木県北の神経難病医療の中核的役割を果たしています。筋萎縮性側索硬化症、パーキンソン病、脊髄小脳変性症や多発性硬化症、重症筋無力症など、難病患者様の総合的な医療、在宅医療の支援、幅広い医療情報の提供などを行っています。また、脳血管障害の急性期治療も担っており、地域における専門的かつ総合的な医療を提供しています。
小児科
DPCコード DPC名称 患者数 平均
在院日数
(自院)
平均
在院日数
(全国)
転院率 平均年齢 患者用パス
140010x199x0xx 妊娠期間短縮、低出産体重に関連する障害 2500g以上 手術なし 処置2なし 100 6.41 6.13 1.00% 0.00
150120xx99x1xx 脳性麻痺 手術なし リハビリテーション等 55 7.29 8.80 0.00% 14.44
040090xxxxxxxx 急性気管支炎、急性細気管支炎、下気道感染症(その他) 49 6.18 5.89 4.08% 1.82
140010x299x0xx 妊娠期間短縮、低出産体重に関連する障害 1500g以上2500g未満 手術なし 処置2なし 31 12.55 10.92 3.23% 0.06
060380xxxxx0xx ウイルス性腸炎 処置2なし 20 4.00 5.70 5.00% 4.00
急性咽頭炎、クループ症候群、肺炎などの呼吸器疾患、ノロウイルス感染症や胃腸炎、腸重積などの消化器疾患、食物アレルギーや喘息などのアレルギー疾患、ネフローゼなどの腎臓疾患、低身長や思春期早発症などの内分泌疾患、川崎病などの循環器疾患、発達障害などの神経発達に関わる病気の診断と治療を行っています。また、新生児疾患についても、低出生体重児や新生児の呼吸障害などの治療も行っています。
整形外科
DPCコード DPC名称 患者数 平均
在院日数
(自院)
平均
在院日数
(全国)
転院率 平均年齢 患者用パス
160800xx01xxxx 股関節・大腿近位の骨折 人工関節置換術等 93 36.89 26.42 67.74% 79.29
160760xx97xx0x 前腕の骨折 手術あり 副傷病なし 25 7.32 4.86 0.00% 64.08
160690xx99xxxx 胸椎、腰椎以下骨折損傷(胸・腰髄損傷を含む) 手術なし 16 18.50 20.09 25.00% 78.69
07040xxx01xxxx 股関節骨頭壊死、股関節症(変形性を含む) 人工関節置換術等 14 31.29 20.14 28.57% 72.29
160720xx01xxxx 肩関節周辺の骨折・脱臼 人工関節置換術等 13 17.85 14.17 30.77% 69.23
整形外科全般を対象に診療を行っていますが、特に手外科や上肢に関する患者様、股関節、膝などの関節外科、転倒による大腿骨骨折や胸腰椎の圧迫骨折を多く受け入れています。
中でも大腿骨骨折に対する手術を対象とした患者様が最も多くなっており、手術後はリハビリを行いながら、回復期リハビリテーション病棟のある病院へ転院できるようMSWが他院との連携を図っています。その他、胸腰椎の圧迫骨折などは、コルセットを作成している間、上記同様に回復期病棟への転院の準備を進めています。
呼吸器内科
DPCコード DPC名称 患者数 平均
在院日数
(自院)
平均
在院日数
(全国)
転院率 平均年齢 患者用パス
040040xx99200x 肺の悪性腫瘍 手術なし 経気管肺生検法等 処置2なし 副傷病なし 39 2.44 3.05 0.00% 73.51
040040xx99040x 肺の悪性腫瘍 手術なし 処置1なし 化学療法ありかつ放射線療法なし 副傷病なし 33 9.27 8.60 0.00% 70.18
040110xxxxx0xx 間質性肺炎 処置2なし 25 16.60 18.57 0.00% 76.60
040081xx99x0xx 誤嚥性肺炎 手術なし 処置2なし 18 20.06 21.11 5.56% 81.50
040040xx9900xx 肺の悪性腫瘍 手術なし 処置1なし 処置2なし 16 8.19 13.49 6.25% 74.56
新型コロナウイルス感染症、気管支炎、肺炎などの呼吸器感染症や気管支喘息、COPD(慢性閉塞性肺疾患)、間質性肺炎、肺がんなどが主たる疾患となります。
肺の悪性腫瘍については化学療法や放射線治療、外来化学療法にも対応しています。また、高齢者の肺炎や誤嚥性肺炎などにも対応しており、早期の退院をめざしています。
心臓外科
DPCコード DPC名称 患者数 平均
在院日数
(自院)
平均
在院日数
(全国)
転院率 平均年齢 患者用パス
050163xx03x0xx 非破裂性大動脈瘤、腸骨動脈瘤 ステントグラフト内挿術等 処置2なし 34 14.5 2.94% 76.44
050161xx9900xx 大動脈解離 手術なし 処置1なし 処置2なし
050080xx0100xx 弁膜症(連合弁膜症を含む) 弁置換術等 処置1なし 処置2なし
050050xx0100xx 狭心症、慢性虚血性心疾患 冠動脈、大動脈バイパス移植術等 処置1なし 処置2なし
050080xx0101xx 弁膜症(連合弁膜症を含む) 弁置換術等 処置1なし 中心静脈注射等
※10例未満の症例は、-(ハイフン)を記入しています。
現在はリウマチ性の弁膜症は減少傾向となり、代わりに加齢や動脈硬化性に伴う大動脈弁狭窄症や変性による僧帽弁閉鎖不全症が増加傾向にあります。施行している手術内容は、冠動脈バイパス術(単独手術では心拍動下)、弁形成および弁置換術、胸部大動脈手術(大動脈瘤および大動脈解離に対する人工血管置換術)、心房細動に対するメイズ手術、収縮性心膜炎手術、成人先天性心疾患など多岐にわたっています。
血管外科
DPCコード DPC名称 患者数 平均
在院日数
(自院)
平均
在院日数
(全国)
転院率 平均年齢 患者用パス
050180xx02xxxx 静脈・リンパ管疾患 下肢静脈瘤血管内焼灼術等 46 2.76 0.00% 66.04
050170xx03000x 閉塞性動脈疾患 四肢の血管拡張術・血栓除去術等 処置1なし 処置2なし 副傷病なし 33 8.79 0.00% 73.64
050180xx99xx0x 静脈・リンパ管疾患 手術なし 副傷病なし
050170xx99001x 閉塞性動脈疾患 手術なし 処置1なし 処置2なし 糖尿病足病変
050170xx03001x 閉塞性動脈疾患 四肢の血管拡張術・血栓除去術等 処置1なし 処置2なし 糖尿病足病変
※10例未満の症例は、-(ハイフン)を記入しています。
血管外科では、動脈系として腹部大動脈瘤、全身の末梢動脈、静脈系として下肢静脈瘤や慢性静脈うっ血滞症、また深部静脈血栓症と肺塞栓症などを主に扱っています。ステントグラフト内挿術、経皮的血管形成術、下大静脈フィルター留置、血栓溶解療術、レーザー治療などを行います。循環器内科、心臓外科とも密接に連携しながら、診療を行っています。
下肢閉塞性動脈硬化症治療の平均在院日数が全国平均と比べ長くなっています。術後管理を慎重に行っており、リハビリを行ないながら創部の再出血がないか注意深く診ているためです。
呼吸器外科
DPCコード DPC名称 患者数 平均
在院日数
(自院)
平均
在院日数
(全国)
転院率 平均年齢 患者用パス
040040xx97x00x 肺の悪性腫瘍 その他手術あり 処置2なし 副傷病なし 76 9.43 10.06 0.00% 71.96
040200xx01x00x 気胸 胸腔鏡下肺切除術等 処置2なし 副傷病なし 21 12.33 9.68 0.00% 44.86
040200xx99x00x 気胸 手術なし 処置2なし 副傷病なし 18 7.11 9.24 0.00% 45.67
040150xx97x00x 肺・縦隔の感染、膿瘍形成 手術あり 処置2なし 副傷病なし 10 18.10 28.63 0.00% 65.30
040040xx9900xx 肺の悪性腫瘍 手術なし 処置1なし 処置2なし 13.49
肺、気管・気管支、縦隔、胸壁疾患を対象とした診断と治療を行っています。 手術治療が中心ではありますが、病態に応じて手術以外の治療法も行っています。個々の患者様の病状と体調を充分に配慮、検討して、説明と同意に基づき診断・治療法を選択することを診療の根幹としています。
肺がん診療においては、呼吸器内科と協力し外科治療、放射線治療、進行・再発例に対する化学療法・分子標的薬治療、症状緩和のための支持療法を行っています。
脳神経外科
DPCコード DPC名称 患者数 平均
在院日数
(自院)
平均
在院日数
(全国)
転院率 平均年齢 患者用パス
160100xx97x00x 頭蓋・頭蓋内損傷 その他手術あり 処置2なし 副傷病なし 23 16.22 10.14 13.04% 76.13
160100xx99x00x 頭蓋・頭蓋内損傷 手術なし 処置2なし 副傷病なし 19 7.74 8.54 0.00% 68.63
010040x099000x 非外傷性頭蓋内血腫(非外傷性硬膜下血腫以外) JCS10未満 手術なし 処置1なし 処置2なし 副傷病なし 17 27.41 19.58 47.06% 71.06
010060x2990401 脳梗塞 3日以内かつJCS10未満 手術なし 処置1なし エダラボン 副傷病なし RankinScale0~2等 15 20.73 15.97 46.67% 72.00
010040x199x0xx 非外傷性頭蓋内血腫(非外傷性硬膜下血腫以外) JCS10以上 手術なし 処置2なし 10 18.10 23.28 40.00% 68.80
脳腫瘍治療の専門家が新たに脳神経外科スタッフに加わり、積極的に患者様を近隣施設より受け入れています。急性期脳梗塞に対するtPA治療も治療症例も増えており、てんかんについては、自治医科大学脳神経外科教授による専門外来を開設しています。脳血管内治療は日本脳神経外科学会認定脳神経外科専門医による迅速で正確な治療を行い、こちらの症例も増加しています。急性期の治療と平行して、早期よりリハビリスタッフによる心のこもったリハビリを開始し、定期的に、主治医、リハビリスタッフ、看護師、MSWでのカンファランスにより、患者様の現状把握と最適な治療環境の整備に力を注いでいます。
腎臓内科
DPCコード DPC名称 患者数 平均
在院日数
(自院)
平均
在院日数
(全国)
転院率 平均年齢 患者用パス
110280xx991xxx 慢性腎炎症候群・慢性間質性腎炎・慢性腎不全 手術なし 経皮的腎生検法 32 7.97 6.45 0.00% 51.25
110280xx01x20x 慢性腎炎症候群・慢性間質性腎炎・慢性腎不全 連続携行式腹膜灌流用カテーテル腹腔内留置術 腹膜灌流 連続携行式腹膜灌流 副傷病なし 15 36.33 25.42 6.67% 58.40
180040xx99x0xx 手術・処置等の合併症 手術なし 処置2なし 13 20.00 9.82 0.00% 72.38
110280xx9900xx 慢性腎炎症候群・慢性間質性腎炎・慢性腎不全 手術なし 処置1なし 処置2なし 11.77
110280xx9901xx 慢性腎炎症候群・慢性間質性腎炎・慢性腎不全 手術なし 処置1なし 人工腎臓 13.82
※10例未満の症例は、-(ハイフン)を記入しています。
原発性糸球体腎炎、糖尿病・高血圧・膠原病などによる二次性腎疾患、多発性嚢胞腎や原発性高シュウ酸尿症、シスチン尿症を含めた遺伝性腎疾患、間質性腎炎などの腎疾患ならびに急性・慢性腎不全の透析療法や合併症について、入院および外来で総合的に診療しています。血液透析は透析装置50台を有する専用の透析センターを持ち、入院および外来通院の維持透析を行っています。腹膜透析にも対応可能です。
耳鼻咽喉科
DPCコード DPC名称 患者数 平均
在院日数
(自院)
平均
在院日数
(全国)
転院率 平均年齢 患者用パス
030240xx99xxxx 扁桃周囲膿瘍、急性扁桃炎、急性咽頭喉頭炎 手術なし 30 7.03 5.69 0.00% 40.47
030230xxxxxxxx 扁桃、アデノイドの慢性疾患 23 6.26 7.73 0.00% 33.00
030440xx01xxxx 慢性化膿性中耳炎・中耳真珠腫 鼓室形成手術等 21 5.29 6.83 0.00% 51.33
030350xxxxxxxx 慢性副鼻腔炎 14 5.14 6.23 0.00% 51.21
030425xx97xxxx 聴覚の障害(その他) 手術あり 7.29
※10例未満の症例は、-(ハイフン)を記入しています。
扁桃周囲膿瘍や急性喉頭蓋炎など急性炎症例については、当院救急外来からの依頼に応じて適宜膿瘍切開などを加えて入院治療を行っています。また、IgA腎症などの病巣感染症、習慣性扁桃炎、扁桃肥大、副鼻腔炎など慢性疾患に対する手術治療も積極的に行っています。
平成4年度より耳鼻咽喉科診療体制を一新し、慢性中耳炎、中耳真珠腫、中耳術後症、種々の難聴疾患に対する鼓室形成術や聴力改善手術に重点を置く耳科外来を設置しました。また、耳鼻咽喉科専属の聴覚専門言語聴覚士を配置し、補聴器や人工聴覚器を活用した聴覚リハビリテーションの充実を図るとともに、リハビリテーション部と連携して嚥下や音声などのリハビリテーションにも取り組んでいます。
形成外科
DPCコード DPC名称 患者数 平均
在院日数
(自院)
平均
在院日数
(全国)
転院率 平均年齢 患者用パス
020230xx97x0xx 眼瞼下垂 手術あり 処置2なし 28 5.71 2.90 0.00% 64.89
070010xx970xxx 骨軟部の良性腫瘍(脊椎脊髄を除く) その他手術あり 処置1なし 13 4.46 4.50 0.00% 59.69
160200xx02000x 顔面損傷(口腔、咽頭損傷を含む) 内視鏡下鼻中隔手術I型(骨、軟骨手術)等 処置1なし 処置2なし 副傷病なし 10 5.70 4.72 0.00% 30.10
070010xx010xxx 骨軟部の良性腫瘍(脊椎脊髄を除く) 人工関節置換術等 処置1なし 5.29
180060xx97xxxx その他の新生物 手術あり 5.96
※10例未満の症例は、-(ハイフン)を記入しています。
頭の先から爪先まで、全身が対象となります。特に最近は高齢化のため眼瞼下垂や褥瘡・難治性潰瘍の手術が増加しています。
平成29年度より、日本乳房オンコプラステックサージャリー学会の乳房再建用エキスパンダー実施認定施設となり、力を入れています。
糖尿病・代謝・内分泌内科
DPCコード DPC名称 患者数 平均
在院日数
(自院)
平均
在院日数
(全国)
転院率 平均年齢 患者用パス
10007xxxxxx1xx 2型糖尿病(糖尿病性ケトアシドーシスを除く) インスリン製剤(注射薬に限る) 10 17.70 14.28 0.00% 59.30
110280xx9900xx 慢性腎炎症候群・慢性間質性腎炎・慢性腎不全 手術なし 処置1なし 処置2なし 11.77
120200xx99xxxx 妊娠中の糖尿病 手術なし 5.25
※10例未満の症例は、-(ハイフン)を記入しています。
糖尿病の治療では、栄養指導と並行しながら、患者様の状態に応じて治療薬を糖尿病専門医が決定します。さらに、1型糖尿病など血糖コントロールが困難な方には在宅インスリンポンプ療法(CSII)も導入開始しています。
初発の5大癌のUICC病期分類別並びに再発患者数ファイルをダウンロード
初発 再発 病期分類
基準(※)
版数
Stage I Stage II Stage III Stage IV 不明
胃癌 53 - 10 16 - 13 1 8
大腸癌 30 25 23 10 15 11 1 8.7
乳癌 39 24 - - - - 1 8.7
肺癌 28 10 35 61 19 37 1 8
肝癌 - - - - - 25 1 8
※ 1:UICC TNM分類,2:癌取扱い規約
※1:UICC TNM分類,2:癌取扱い規約
※10例未満の症例は、-(ハイフン)を記入しています。
消化器内科・外科では胃がん、大腸がん、肝がんの患者様を、乳腺外科では乳がんの患者様を、呼吸器内科・外科では肺がんの患者様を診療しています。
患者数としては、大腸がんが最も多く、次いで肺がん・胃がん・乳がん・肝がんとなっています。
大腸がんでは、上記患者数にStage0期が含まれていないため、進行がんの割合が高くなっています。早期がんは内視鏡治療を第一選択としています。内視鏡的粘膜下層切開剥離術(ESD)は、2~5cmと大きな病巣も内視鏡で切除できるようになりました。手術においては、腹腔鏡下手術を多く行っています。
肺がんでは、進行がん・再発の割合が高くなっています。進行がん・再発例に対する化学療法・分子標的薬治療、症状緩和のための支持療法を行っています。早期がんは、外科治療も行っています。また、肺がんのStageが「不明」の症例は、肺がん疑いの検査入院症例もあるため、件数が多くなっています。
胃がんでは、早期がんの割合が高くなっています。早期がんの治療は原則として内視鏡手術を第一選択としています。また、腹腔鏡手術と合理的術前・術後管理、チーム医療を組み合わせることで、早期退院につながります。
乳がんでは、早期がんの割合が高くなっています。治療法には、手術療法・放射線治療・抗がん剤治療・ホルモン治療・分子生物学的治療があります。 個々の患者様に応じて、複数組み合わせた治療法が選択できます。外来化学療法と外来放射線療法も積極的に導入しています。
肝がんの治療は積極的に肝切除や肝悪性腫瘍ラジオ波焼灼療法等の手術を行っています。
成人市中肺炎の重症度別患者数等ファイルをダウンロード
患者数 平均
在院日数
平均年齢
軽症 - - -
中等症 48 19.35 78.13
重症 24 22.29 80.21
超重症 13 26.54 85.00
不明
※10例未満の症例は、-(ハイフン)を記入しています。
肺炎の重症度はA-DROPスコアで評価しています。Age(年齢)、Dehydration(脱水)、Respiration(呼吸)、Orientation(意識障害)、Pressure(収縮期血圧)の5つの指標です。
 上の表では、中等症から重症になるにつれて年齢があがっています。これは先に述べた重症度の指標に年齢があることもありますが、加齢により脱水が合併してくること、呼吸能力が低下してくること、重症化して平均在院日数が延びること等が要因と考えられます。また患者様によっては意識障害を伴った方もおり、平均在院日数が長くなる傾向にあるようです。意識障害がある場合は、上記5つの指標にかかわらず超重症に割り当てられています。
脳梗塞の患者数等ファイルをダウンロード
発症日から 患者数 平均在院日数 平均年齢 転院率
3日以内 140 25.49 76.61 34.90
その他 - - - -
※10例未満の症例は、-(ハイフン)を記入しています。
当院で治療した脳卒中の多くは発症から3日以内に診断、治療を行っている場合がほとんどです。また、早期にリハビリテーションを開始し、早期に退院、転院につながるよう努めています。
診療科別主要手術別患者数等(診療科別患者数上位5位まで)ファイルをダウンロード
眼科
Kコード 名称 患者数 平均
術前日数
平均
術後日数
転院率 平均年齢 患者用パス
K2821ロ 水晶体再建術(眼内レンズを挿入)(その他) 821 0.52 0.85 0.00% 74.18
K2801 硝子体茎顕微鏡下離断術(網膜付着組織を含む) 170 0.96 4.81 0.00% 68.68
K281 増殖性硝子体網膜症手術 41 0.98 5.05 0.00% 59.95
K2802 硝子体茎顕微鏡下離断術(その他) 19 1.21 3.32 0.00% 78.37
K2682イ 緑内障手術(流出路再建術)(眼内法) 17 0.94 6.76 0.00% 72.00
通常の白内障手術症例だけでなく、他院で施行が難しい、難症例も紹介いただいて施行しています。また、網膜硝子体疾患や緑内障の治療にも力を入れ、硝子体手術、特に増殖糖尿病網膜症や増殖硝子体網膜症、網膜剥離等の難治性網膜硝子体疾患に対するものや血管新生緑内障などに対する治療も行っています。その他、眼瞼下垂や斜視手術にも対応しており、抗VEGF療法も積極的に行っています。
外科
Kコード 名称 患者数 平均
術前日数
平均
術後日数
転院率 平均年齢 患者用パス
K6335 鼠径ヘルニア手術 83 1.41 1.66 0.00% 71.84
K672-2 腹腔鏡下胆嚢摘出術 60 1.03 3.62 0.00% 63.13
K7211 内視鏡的大腸ポリープ・粘膜切除術(長径2cm未満) 59 0.24 1.05 0.00% 68.83
K634 腹腔鏡下鼠径ヘルニア手術(両側) 43 1.00 1.26 0.00% 63.74
K719-3 腹腔鏡下結腸悪性腫瘍切除術 等 34 6.56 13.44 2.94% 71.03
短期滞在手術の一つである鼠径ヘルニア手術は、早期に退院することで患者様の負担軽減を図っています。
胆石症は原則腹腔鏡手術が第一選択になります。臓器温存(臓器を切除しない)手術である内視鏡的な切除術(内視鏡でがんを取り除くEMR(ESD)や総胆管結石を取り除くESTなど)も積極的に導入しています。
食道がん、胃がん、結腸がん、直腸がんなどの消化管手術には、内視鏡手術又は手術支援ロボット(ダビンチ)を導入し、術後疼痛の軽減、早期リハビリテーション、早期経口栄養を促し、早期退院社会復帰、医療費の削減をめざしています。
消化器内科
Kコード 名称 患者数 平均
術前日数
平均
術後日数
転院率 平均年齢 患者用パス
K7211 内視鏡的大腸ポリープ・粘膜切除術(長径2cm未満) 342 0.44 1.54 0.29% 66.55
K688 内視鏡的胆道ステント留置術 80 1.11 12.94 1.25% 75.33
K654 内視鏡的消化管止血術 38 1.21 13.58 2.63% 73.89
K6532 内視鏡的胃、十二指腸ポリープ・粘膜切除術(早期悪性腫瘍胃粘膜) 32 1.81 5.91 0.00% 74.28
K7212 内視鏡的大腸ポリープ・粘膜切除術(長径2cm以上) 24 0.63 3.08 0.00% 66.08
内視鏡治療を中心として治療しています。消化管のポリープ切除のほか、閉塞性黄疸や胆管炎といった重篤な救急疾患に対しては、内視鏡的逆行性胆管造影(ERCP)とドレナージ術を行うことで救命しています。

産婦人科
Kコード 名称 患者数 平均
術前日数
平均
術後日数
転院率 平均年齢 患者用パス
K8982 帝王切開術(選択帝王切開) 65 7.09 6.71 0.00% 34.17
K9091イ 流産手術(妊娠11週まで)(手動真空吸引法) 64 0.64 0.08 1.56% 34.83
K877-2 腹腔鏡下腟式子宮全摘術 等 57 1.32 4.11 0.00% 50.77
K877 子宮全摘術 56 1.38 8.52 0.00% 50.00
K8981 帝王切開術(緊急帝王切開) 54 5.46 7.61 0.00% 32.80
栃木県北部地域の中核病院として数多くの分娩を取り扱い、帝王切開についても数多く対応しています。
また、子宮筋腫および卵巣嚢腫などの良性腫瘍、悪性腫瘍の一部に対しては、患者様のニーズに応え積極的にロボット支援下手術、腹腔鏡下手術を取り入れています。さらに、近年では、新たな婦人科内視鏡手術として、経腟的内視鏡手術vNOTES (transvaginal natural orifice transluminal endoscopic surgery)を導入しました。この手術は管腔臓器を用いた内視鏡手術のことをいい、婦人科領域では腟を使って行う内視鏡手術となります。腹部に創をつけずに行いますので、より低侵襲な手術です。子宮頸部・体部がんや卵巣がんなどの悪性腫瘍に対しては、日本婦人科腫瘍学会認定の腫瘍専門医のもとで、患者様のQOL(生活の質)を重視した集学的治療を実施しています。
循環器内科
Kコード 名称 患者数 平均
術前日数
平均
術後日数
転院率 平均年齢 患者用パス
K5951 経皮的カテーテル心筋焼灼術(心房中隔穿刺、心外膜アプローチ) 等 205 1.52 3.63 0.00% 68.06
K5493 経皮的冠動脈ステント留置術(その他) 68 2.41 4.24 0.00% 71.96
K5952 経皮的カテーテル心筋焼灼術(その他) 53 1.68 2.77 0.00% 60.94
K5972 ペースメーカー移植術(経静脈電極) 23 4.48 9.52 0.00% 73.70
K5491 経皮的冠動脈ステント留置術(急性心筋梗塞) 23 0.00 12.74 4.35% 63.57
冠動脈疾患に関してはステント留置術などのカテーテル治療を行うとともに、ロータブレーターなど特殊カテーテルを用いた治療も施行可能です。不整脈疾患に関してはペースメーカー植え込みに加えて、電気生理学的検査・アブレーション治療を行っています。また致死的頻脈性不整脈に対する植込み型除細動器治療(ICD)、心不全に対する心臓再同期治療(CRT)も施行しています。
腎泌尿器外科
Kコード 名称 患者数 平均
術前日数
平均
術後日数
転院率 平均年齢 患者用パス
K8036イ 膀胱悪性腫瘍手術(経尿道的手術)(電解質溶液利用) 85 1.27 3.21 0.00% 72.54
K843-4 腹腔鏡下前立腺悪性腫瘍手術(内視鏡手術用支援機器を用いる) 80 1.08 7.15 0.00% 69.83
K768 体外衝撃波腎・尿管結石破砕術 77 0.04 1.04 0.00% 56.08
K7811 経尿道的尿路結石除去術(レーザー) 36 1.00 1.75 0.00% 60.61
K783-2 経尿道的尿管ステント留置術 32 1.63 10.69 3.13% 71.84
前立腺がんの手術では平成25年3月に手術支援ロボットを栃木県で初めて導入しました。尿路結石症に対しては、体外衝撃波結石破砕術(ESWL)や経尿道的尿路結石除去術(レーザー)、膀胱腫瘍に対しては、従来の内視鏡手術(経尿道的切除術:TUR)より、さらに安全で合併症の少ない「生理食塩水潅流経尿道的切除術(bipolar-TUR) 」を採用しています。今後は、膀胱がんや腎がんも積極的にロボット手術を行う予定です。
整形外科
Kコード 名称 患者数 平均
術前日数
平均
術後日数
転院率 平均年齢 患者用パス
K0461 骨折観血的手術(大腿) 等 66 7.03 23.45 56.06% 75.41
K0811 人工骨頭挿入術(股) 42 8.36 31.29 73.81% 79.21
K0483 骨内異物(挿入物を含む)除去術(下腿) 等 29 1.76 2.45 0.00% 52.76
K0462 骨折観血的手術(前腕) 等 26 4.77 16.04 11.54% 60.31
K0821 人工関節置換術(股) 等 23 1.57 28.61 30.43% 74.39
転倒による大腿骨骨折には骨折観血的手術や人工骨頭挿入術、下肢変形性関節症には人工関節置換術を中心とした手術を行っています。
また、DPC下では分散してしまうため表には掲載されていませんが、県北地域で数少ない手外科を専門とする医師が在籍し、手外科に関する手術も多数行っています。治療にあたっては、手外科専門医や作業療法士や理学療法士などの協力を得てチーム医療で行っています。手肘の多岐に渡る疾患・外傷に対して、保存療法や手術、リハビリテーションまで治療が可能となっています。特にリハビリテーションは治療の初期段階から患者様の状態に合わせて実施しています。
血管外科
Kコード 名称 患者数 平均
術前日数
平均
術後日数
転院率 平均年齢 患者用パス
K617-4 下肢静脈瘤血管内焼灼術 43 1.12 1.65 0.00% 65.84
K616 四肢の血管拡張術・血栓除去術 36 1.81 7.33 2.78% 73.86
K5612ロ ステントグラフト内挿術(腹部大動脈) 29 4.38 11.07 3.45% 76.10
K5612ハ ステントグラフト内挿術(腸骨動脈)
K6093 動脈血栓内膜摘出術(その他)
※10例未満の症例は、-(ハイフン)を記入しています。
腹部大動脈瘤に対するステントグラフト内挿術や下肢塞栓性動脈硬化症に対する経皮的血管形成術など数多く行っています。また深部静脈血栓症・肺塞栓症に対する下大静脈フィルター留置、血栓溶解療法なども行っています。
呼吸器外科
Kコード 名称 患者数 平均
術前日数
平均
術後日数
転院率 平均年齢 患者用パス
K514-21 胸腔鏡下肺悪性腫瘍手術(部分切除) 28 1.64 5.25 0.00% 71.46
K5131 胸腔鏡下肺切除術(肺嚢胞手術(楔状部分切除)) 27 6.11 8.33 3.70% 50.11
K514-23 胸腔鏡下肺悪性腫瘍手術(肺葉切除又は1肺葉を超える) 19 1.16 6.53 0.00% 75.89
K514-22 胸腔鏡下肺悪性腫瘍手術(区域切除) 19 1.21 7.58 0.00% 71.63
K513-2 胸腔鏡下良性縦隔腫瘍手術
※10例未満の症例は、-(ハイフン)を記入しています。
呼吸器外科では患者様への負担が少ない胸腔鏡下での手術を多く行っています。
形成外科
Kコード 名称 患者数 平均
術前日数
平均
術後日数
転院率 平均年齢 患者用パス
K2191 眼瞼下垂症手術(眼瞼挙筋前転法) 14 1.00 4.36 0.00% 71.21
K2193 眼瞼下垂症手術(その他) 10 1.00 1.40 0.00% 68.50
K0063 皮膚、皮下腫瘍摘出術(露出部以外)(長径6cm以上12cm未満)
K0151 皮弁作成術、移動術、切断術、遷延皮弁術(25cm2未満)
K0302 四肢・躯幹軟部腫瘍摘出術(手) 等
※10例未満の症例は、-(ハイフン)を記入しています。
低侵襲な方法を中心として細かいところまで要望に応えられるようにさまざま方法を提示し、さらに放射線照射後や下垂乳房など一般に困難な症例に対しても最大限対称性が得られるように取り組んでいます。
耳鼻咽喉科
Kコード 名称 患者数 平均
術前日数
平均
術後日数
転院率 平均年齢 患者用パス
K3772 口蓋扁桃手術(摘出) 等 24 0.96 4.21 0.00% 34.04
K3192 鼓室形成手術(耳小骨再建術) 15 1.07 3.00 0.00% 40.93
K340-5 内視鏡下鼻・副鼻腔手術3型(選択的(複数洞)副鼻腔手術) 12 1.50 2.83 0.00% 55.75
K3191 鼓室形成手術(耳小骨温存術)
K3932 喉頭腫瘍摘出術(直達鏡)
※10例未満の症例は、-(ハイフン)を記入しています。
耳鼻咽喉科では、慢性中耳炎・鼓室硬化症、中耳真珠腫、耳硬化症、混合性難聴、感音難聴症例など、さまざまな難聴病態に対する鼓室形成術、アブミ骨手術に加えて、人工内耳(残存聴力活用型人工内耳含む)手術や骨導インプラント(Baha・Bonebridge)などの新しい人工聴覚器手術を取り入れた聴力改善手術を行っています。また、扁桃摘出術、アデノイド切除術、内視鏡下鼻・副鼻腔手術・音声外科手術も、症状に応じて積極的に実施しています。
脳神経外科
Kコード 名称 患者数 平均
術前日数
平均
術後日数
転院率 平均年齢 患者用パス
K164-2 慢性硬膜下血腫洗浄・除去術(穿頭) 等 24 0.83 17.71 16.67% 80.50
K1692 頭蓋内腫瘍摘出術(その他)
K1771 脳動脈瘤頸部クリッピング(1箇所)
K664 胃瘻造設術(経皮的内視鏡下胃瘻造設術、腹腔鏡下胃瘻造設術を含む)
K1643 頭蓋内血腫除去術(開頭)(脳内)
※10例未満の症例は、-(ハイフン)を記入しています。
脳神経外科においては、脳腫瘍摘出術の症例が著明に増加、2023年より新たに経鼻内視鏡下垂体手術も当院にて開始しています。それと共に、従来の頭部外傷、脳卒中、機能的手術なども今まで通り実施しています。
腎臓内科
Kコード 名称 患者数 平均
術前日数
平均
術後日数
転院率 平均年齢 患者用パス
K635-3 連続携行式腹膜灌流用カテーテル腹腔内留置術 20 15.60 21.55 10.00% 62.85
K7211 内視鏡的大腸ポリープ・粘膜切除術(長径2cm未満) 10 11.10 25.50 10.00% 65.20
K607-3 上腕動脈表在化法
K6121イ 末梢動静脈瘻造設術(内シャント造設術)(単純)
K639-3 腹腔鏡下汎発性腹膜炎手術
※10例未満の症例は、-(ハイフン)を記入しています。
腎不全に対する浄化療法には、腹膜透析と血液透析があります。腹膜灌流用カテーテル内留置術が前者のための手術で、内シャント造設術は後者のための手術です。これまでは血液透析が多く行われてきましたが、医療経済の問題もあり、国の推奨に従い、令和4年度は積極的に腹膜透析の導入を行いました。今後は、バランスよく両者を行う予定です。

脳神経内科
Kコード 名称 患者数 平均
術前日数
平均
術後日数
転院率 平均年齢 患者用パス
K664 胃瘻造設術(経皮的内視鏡下胃瘻造設術、腹腔鏡下胃瘻造設術を含む) 21 25.24 24.52 33.33% 73.95
K190-5 重症痙性麻痺治療薬髄腔内持続注入用植込型ポンプ薬剤再充填 12 2.17 5.42 0.00% 56.33
K688 内視鏡的胆道ステント留置術
K654 内視鏡的消化管止血術
K386 気管切開術
※10例未満の症例は、-(ハイフン)を記入しています。
脳神経内科では主に重症痙性麻痺治療薬髄腔内持続注入用植込型ポンプの手術を行っており、他には外科、呼吸器外科と連携し嚥下障害のある患者様へは胃瘻造設を行い、呼吸不全がある方は気管切開術を行っています。
小児科
Kコード 名称 患者数 平均
術前日数
平均
術後日数
転院率 平均年齢 患者用パス
K190-5 重症痙性麻痺治療薬髄腔内持続注入用植込型ポンプ薬剤再充填 11 3.64 2.64 0.00% 10.64
K9131 新生児仮死蘇生術(仮死第1度)
K9132 新生児仮死蘇生術(仮死第2度)
※10例未満の症例は、-(ハイフン)を記入しています。
痙縮(筋肉の緊張)の強い重症心身障害児に対し、バクロフェン持続髄注療法を行っています。また、分娩に伴う新生児仮死蘇生術を迅速に行ない、後遺症のない生存を目指しています。
その他(DIC、敗血症、その他の真菌症および手術・術後の合併症の発生率)ファイルをダウンロード
DPC 傷病名 入院契機 症例数 発生率
130100 播種性血管内凝固症候群 同一
異なる
180010 敗血症 同一 29 0.30%
異なる 16 0.17%
180035 その他の真菌感染症 同一
異なる
180040 手術・処置等の合併症 同一 50 0.52%
異なる
※10例未満の症例は、-(ハイフン)を記入しています。
上記は播種性血管内凝固症候群(DIC)、敗血症、その他の真菌感染症、手術・術後の合併症の発生率を示したものです。
○「DPC、傷病名」は1入院期間で最も医療資源を投入した病名を指しています。
○「入院契機」とは、入院し治療する必要があると判断する根拠となった病態のことで、同一であれば入院してから一貫してその病態の治療をしており、異なる場合は入院時に異なる病態で入院していたことになります。
○「発生率」の分母は令和4年度の退院患者数9,567名です。
○播種性血管内凝固症候群(DIC)は感染症などによっておこる、全身性の重症な病態です。人的資源も含め、治療に大きな医療資源が投入されます。
○敗血症は感染症によっておこる、全身性炎症反応の重症な病態です。DICと同様、治療に大きな医療資源が投入されます。
○真菌症は真菌による感染症です。
○手術・処置などの合併症は、手術や処置などにより一定割合で発生してしまう病態で、医療ミスとは異なります。上記の主だった内訳は、「処置の合併症」は5件(たとえば術後創部感染など)、「心臓、血管及び体内整形外科的プロステーシス、またはその他の挿入物及び移植片の合併症」が25件(たとえば透析シャント狭窄など)でした。
更新履歴