診療科のご案内

小児科

医療関係者の皆様へ(令和元年)

論文 井上俊先生の肢端紅痛症の論文がアクセプトされました。

井上俊、小倉一輝、武田昭、俣野美雪、小太刀豪、沼崎啓、郡司勇治、高橋和郎、山岸佑也、森本哲、山形崇倫、門田行史, 早期のステロイド治療が有効と考えられた肢端紅痛症の小児例, 小児科臨床(2019年12月受理)

論文 日英共同研究・自閉スペクトラム症の脳機能研究論文がアクセプトされました。

Hanley, M., Riby, DM.*., Derges, M-J., Douligeri, A., Philyaw, Z., Ikeda, T., Monden, Y., Shimoizumi, H., Yamagata, T.,Hirai, M. Does culture shape face perception in autism? Cross-cultural evidence of the own-race advantage from the UK and Japan, Developmental Science IF:4.096 (2019 Dec, accept)

論文 日立製作所・中央大学・自治医大との共同研究結果が論文アクセプトされました。

Sutoko S*, Monden Y, Tokuda T, Ikeda T, Nagashima M, Funane T, Atsumori H, Kiguchi M, Maki A, Yamagata T, Dan I Atypical dynamic-connectivity recruitment in attention-deficit/hyperactivity disorder children: An insight into task-based dynamic connectivity through an fNIRS study Journal: Frontiers in Human Neuroscience IF: 2.871 (2020 Jan, accept) 

発達障害研究の論文がアクセプトされました。
日立製作所・中央大学との共同研究です。

Sutoko S, Monden Y, Tokuda T, Ikeda T, Nagashima M, Kiguchi M, Maki A, Yamagata T, Dan I. Exploring attentive task-based connectivity for screening attention-deficit/hyperactivity disorder children: An fNIRS study
Neurophotonics IF 3.58 (2019 in press)

12月9日 院内の研修医向け小児科レクチャー

昼休み時間を利用して、小児科部長の門田先生から臨床研修医向けレクチャーがありました。当日は、主に小児診療の初期対応についてレクチャー頂きました。門田先生は、御自身の経験や時事ネタを交えながら、小児と成人の違いや診察での注意点などをお話下さいました。1時間程度のレクチャーでしたが、受講者と質疑応答しながら参加形式で進んだ充実した講義でした。

門田行史 執筆 12月2日発売

分担執筆担当項目:ADHDを疑ったら
雑誌名:Gノート 2019年12月号 Vol.6 No.8実はあなたの得意分野!発達障害サポート
ISBN 978-4-7581-2342-6出版社:羊土社 

小児科部長・門田行史がシンポジウムで発表します。

シンポジウム22 光トポグラフィー(NIRS)の臨床応用
演題:NIRSを用いた小児発達障がい研究-疾病理解や治療効果判定ツールの確率をめざして-
日時:11月30日(土)10:40~12:10
会場:ザ・セレクトン福島
URL:http://www.c-linkage.co.jp/jscn2019/

小児科部長・門田行史の講演です。

NPO法人ゆめがくどう・共栄まつのみくらぶ 市民講演
演題:発達障がいの子育て支援
※親子相互交流療法PCITに基づく行動理論・トラウマケア、および、脳科学研究結果からひもとく発達障がいの病態について説明します。
日時:11月13日(水)9:30~11:30
場所:狩野公民館

当院小児科シニア研修医の井上 俊先生が栃木県小児地方会で発表しました。

2019年11月4日 日本小児科学会栃木地方会
演題名:早期のステロイド治療が有効だった肢端紅痛症の1例
井上先生から
『11月の栃木県地方会で学会発表をしてきました。発表に際しては、スライド作りや発表練習など、上級医の先生方から熱心にご指導頂き無事本番を迎えることが出来ました。今回の発表を通して、稀な疾患や様々な難治性疾患も、科全体(時に診療科の垣根を乗り越えて)で治療にあたり、学術面にも力を入れている当院の強みを改めて感じました。』

2019年9月12日に大阪で開催された、日本心理臨床学会第38回大会 のシンポジウムで小児科部長の門田行史が講演します。

シンポジウム名 「心理学における脳科学ー基礎と臨床をつなぐfNIRS研究」シンポジスト
内容:発達障がいに関する最新脳機能研究について当院の研究結果を踏まえて紹介します。

Japanese Psychological Research(日本心理学会)へ、責任著者である小児科部長門田行史が投稿した論文が優秀論文賞を受賞しました。

Hypoactivation of the Right Prefrontal Cortex Underlying Motor‐Related
Inhibitory Deficits in Children with Autism Spectrum Disorder: A Functional Near‐Infrared Spectroscopy Study. Japanese Psychological Research, 60, 251-264.2018
Ikeda T.*, Tokuda T.*, Monden Y., Hirai M., Mizushima S. G., Nagashima M., Kyutoku Y., Taniguchi T., Shimoizumi H., Dan I., Yamagata T. *equally contributed author
https://doi.org/10.1111/jpr.12204

研修医の声⑫

当院小児科では臨床研修医だけでなく、専攻医も募集中です。
(令和元年6月)
臨床研修医(2年目)

国際医療福祉大学熱海病院臨床研修医2年目の上斗米愛実です。
臨床研修医2年目の6月の1ヶ月間を国際医療福祉大学病院小児科で研修させていただきました。
国際医療福祉大学病院の小児科は入院症例が豊富で、common diseaseから専門知識を必要とする珍しい症例まで様々な疾患を経験することができました。毎日の回診、カンファレンスでは問題点や疑問に思ったことを上級医の先生方に気軽に相談できる環境があり、大変勉強になりました。小児の採血やルート確保は毎日のように経験させていただき、自分自身で日々の上達を感じられました。
毎日の診療では、朝は病棟の回診から始まり、採血、カルテ記載、カンファレンス、新入院患者への対応、検査のオーダー、エコー検査やMRI検査の付き添い…等、1日が目まぐるしく過ぎていきました。新しく入院になった患者さんの入院時カルテの記載は研修医が行うため、新入院患者さんのご家族にお話を聞くことから始まり、全身の診察、採血所見や画像所見からプロブレムリストを挙げアセスメントをする、というトレーニングを繰り返し行いました。必ずすぐに先生方からフィードバックがあるため、不足していた点に気づかされ、次回の診療に生かすことができました。
小児科は患者本人からの訴えの聴取が難しく、ご家族に対する問診や正確に診察をする能力が求められます。毎日の回診時にも患者さんのちょっとした変化に気づかなければならず、洞察力が養われたように思います。また、患者さんやご家族の方だけではなく、学校の先生や地域の方々との環境調整なども経験でき、大変興味深く勉強になりました。 小児科当直は1ヶ月の間に3度経験させていただきました。初めての経験でしたが、同じような疾患を何度も経験するうちに、問診、診察、採血、ルート確保、ご家族への結果説明、入院適応の判断など、上級医の先生方のご指導の下、一連の診療の大部分をひとりで行えるようになるまで成長できました。熱海病院へ戻り通常の内科当直をした際、「全身を診て的確にアセスメントする」習慣がついている自分に気がつき、1ヶ月間のトレーニングの成果を実感できました。
1ヶ月間充実した研修を行うことができ、熱海からはるばる300kmかけて伺ってよかったです。優しくご指導頂きありがとうございました。

研修医の声⑪

当院小児科では臨床研修医だけでなく、専攻医も募集中です。
(平成31年3月)
臨床研修医(1年目)

2ヶ月間の小児科研修を終えて
はじめまして。臨床研修医1年目の小山田匠吾と申します。平成31年2-3月の2ヶ月間、小児科にて研修させていただきました。2ヶ月間はあっという間でしたが非常に多くのことを学ばせていただきました。その中から特に良かったことをご紹介いたします。
1つ目は論理性、根拠のあるアセスメントができるようになったことです。小児科研修を終えた臨床研修医は皆口を揃えて「カルテが上手になった」と話します。入院患者全員の毎日のカルテや緊急入院時の初診のカルテの作成は臨床研修医の仕事です。作成したカルテは上級医が必ずチェックをしてくれます。患者の病態を把握できていなかったりアセスメント不足だったりすると、その場で訂正してもらえます。すぐにフィードバックがあるおかげで、誰がみても分かる、論理性のあるカルテの書き方を身につけることができました。
2つ目は的確な情報収集とプレゼンテーションができるようになったことです。小児科では子供からよりも親から情報収集をすることが多く、特に救急の場面では限られた時間の中で必要な情報を収集する能力が求められます。また検査結果の説明や現時点でのアセスメント、今後の方針に関して必ず親に説明しなければなりません。わかりやすさも大切ですが、不足なく説明することも重要です。また毎朝のカンファレンスでのプレゼンや総回診でのベッドサイドプレゼンも研修医の仕事であり、短時間で要点を的確に伝えることが求められました。最初は慣れずに大変でしたが経験を重ねる毎に上達していきました。
この2ヶ月間、小児科医療に関する多くの事を学び、採血、ルート確保、カニューレ交換など多くの手技を経験することができました。上級医の先生、メディカルスタッフの皆様、ご指導いただき誠にありがとうございました。同期や後輩の先生にも当院小児科研修をおすすめしていきたいと思います。